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第16章
第17話 鑑定する。 2
しおりを挟むそれから、何時間か掛けて騎士に採用できるだけの人を見つけた。
けれど、ねぇ…これは良いのかしら?
だって、ある程度鑑定をして分かったのだけれど。
「セルバス、不採用が多いし」
自分が鑑定して書類を振り分けのたがねえ…。
応募書類を視たものの、案外有能な人って集まらないものなのね?と、言うのが素直な感想なのよこれは一兵卒が妥当。
それに兵士向きじゃないのが混じってて。
応募の主旨がちゃんと伝わって無いような?
「そうねぇ……不採用が多すぎよね。採用する書類が少ないわ」
と言いなから、セルバス書類をペラペラ捲って私を見ながら、貴女…ちゃんと書類視てるのかしら?
そう言う目をして私を見るけど…視てるわよ。疑わないで欲しいわ!私はちゃんと面倒でも視てるってば。
「でも、採用する書類を視ればね、ちゃんとした経歴よ。私の鑑定では問題ないわよ。まあ紙上ではだけれどね?」
「まあ、鑑定はあくまでも鑑定よね?所詮、人の心の奥までは、紙面上では視れないものね。あとは、目の前でちゃんと視てからよ」
「まあそうね、この人数ならそんなに時間は取られないと思うしね」
三千人の応募の内、私の鑑定で白だった人は全部で八百人とちょっと。
目標の千人は無理だった。
書類を視ると、脳筋の人数が多いのが分かってげんなりした。
***
そうして、鑑定が終り採用する兵士達を街の騎士団の訓練場に集めた。
採用した騎士の中には、事務方向きの人もいたので、その兵士には騎士団の経理的な事をして貰う方へ回した。
で、話は少し違うけれど、新しく採用した人は全部一兵卒の騎士だ。
その平の騎士を纏めるのには絶体貴族、若しくはそれに値する地位がある存在、要は団長や副団長の存在が居る。
その団長や、副団長を勤めて貰う方にはお兄様、アレクお兄様にお願いして騎士数人を推薦して貰った。
その騎士たちに、部隊全体を視る団長や、小隊を率いる役付の隊長や副隊長に成って貰った。
まあ、街にできた警察署みたいな感じと言った方が理解出来るかしらね?
って、誰に言ってるのかしら?フフフ……。
お兄様が推薦してくれた兵士は、お兄様率いる精鋭部隊から十人紹介されてその十人を鑑定した結果は、何も問題なかったので十人全員採用させてもらった。
十人の兵士たち各々をちゃんと面談して、詳しい話をして騎士個人の役割を話し、仕事内容をちゃんと納得して貰うことに成功した。
まあ、平の兵士から隊長職や副隊長をして貰うなんて話をしたら飛びつく人も居るわよ。
中にはごねた人も居たけれどね。
そんな訳で、採用する兵士と新しく隊長や副隊長の顔合わせを終わらせた。
その他、諸々の隊の振り分けは各騎士団長に任せて、漸く街に常駐する騎士達が据えられた。
これで街の安全面は落ち着いたかな?
街の騎士団が出来た事で、ガウェインたちはやっと私の護衛に戻せる事が出来た。だから、このまま屋敷の警護や私やルースの警護して貰おう。
街にはちゃんと役所も作ったしね。
ギルドも常駐してるし、冒険者も流れて来てるし、商人ギルドも出来たりして益々街が繁栄してくれれば私も嬉しい。
苦労して、作った街だから。
これで、漸く一段落したわ。
ここ一年は、忙しくしててゆっくり出来なかった。私はルースと共に、ルトやルクス達もふもふに囲まれてゆっくりしたいだけなのに。
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誤字脱字がとても多く多分こうだろうなと想像しながら読んでいます。
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