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第15章

第7話 説明と試食と従業員決め 1

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 なんか変な事を言ったかしら?

「グレン私は変な事を言いましたか?」
「言っては、ないですね。ルース様はご心配為さってるのですよ」
「そ、そうです!こ自分の立場を分かっておりますか?」
「立場は分かってますわよ?」
「それなら……、お一人でこの店を為さるとか謂うのは?」 

 えぇっと…店を人に任せるには未だ早いわよね?
 それに、私しかお店で出す食べ物作れないし。
 誰かを雇うなら、ちゃんとお店の経営が起動に乗ってからよね…普通?
 それに、今さらそれを言われてもとルース様たちに謂えばルース様始め、モーリスのおっちゃんも黙ったまま腕組みしてるけれど……いったい何かしら?

「それはそうですが…」
「大丈夫よ?グレンが手伝ってくれるし?なんなら、護衛の騎士にも手伝って貰うなんて言うのも、ありだと思うのよね?まぁ、それは屋敷に戻ってから話し合いをしましょう?」
「はぁ……」
「それなら、今日はここまでにしましょうか?話し合いは屋敷でねっ?ルース様。モーリス様も、今日はありがとうございました」

 おっちゃんにペコリと頭を下げて挨拶すれば、おっちゃんも分かってくれたのかしら?工房へ戻ると言ってくれた。

「そ、そうだな?儂も工房に戻るとするか。なら嬢ちゃんここを開店する時にな?」

 フフフ良かった、物分かりのいい人で。
 後はルース様他お兄様たちや騎士たちかしらね…。
 これからが大変そうですが、取りあえずこの店の結界はこのまま残して城に戻りましょう。

「……分かりましたが!パトリシア、ちゃんと話し合いはしますからね?」

 ニッコリ笑ってルース様に釘を刺されてしまったけれど…。
 お兄様が一人増えた感じが……? えっ?
 城に帰って小言の嵐とか……ん~耐えられるかしら?私。

 それから城に戻り、ルース様とグレンたち4人で屋敷に戻る。
 屋敷に戻って直ぐに、軽い軽食をルクスたちとルース様とで取っているとルース様がカフェの件でと話を切り出してきます。
 …なんかここに来て、私の婚約者と言う立場を分かってきたようで何かと私の事を心配してきますが、何をそんなに心配をする事があるのかしら?

「えっと、ルース様?いったい何をそんなに心配してますの?」

 カフェ、お店を開けてる時間は昼間の四時間程しか店を開けないし…長時間は開けられないものね。

「四時間程ですか?」
「ええ、精々午前中から開店して閉店は昼過ぎの2時頃かしら?」

 でも……11時頃~4時頃の方が良いかしらね?
 あっ、それなら5時間に為っちゃうから…12時からかしらねと説明。

「パトリシア…そうではなくて、危ないと言ってますよ?私は」
「危ないですか?」
「ええ、治安もありますし、どんな客が来るかも分かりませんし」
「それは…心配しすぎですわよ。そんなに心配しないで下さい。グレンも居ますし」

 騎士は…誰を連れて行こうかしらね?
 細身のイケメンの方が良いわよね……あっ!

 ニルスなんてどうかしら?でも彼って……。
 でも取りあえず呼んできて貰おうかしら?話しはそれからね。

「グレン誰かに頼んで、ニルス呼んで貰えないかしら」
「……承知しました。お待ちを」
「ええっと、パトリシア?君ニルスを手伝いに?」
「そうしょうかと思ってますが、彼次第ですわ?他だと……誰か」
「ふぅ……出来れば私が手伝いに行きたい!と、言う所ですが…私も今は色々と…」

 そうよね…色々覚える事は多い筈ですもの。
 そう謂えば、つい先日もダンスで苦戦してたものね?お勉強の方は良いらしいけれど。
 フフフ、ダンス…あれは一苦労です。
 何せ教えて下さる先生がスパルタですもの。
 私も未だに怒られますわ。

「でしょ?だから、騎士の誰かにと思ってますの。ルース様にはそうですわね…少しダンスが上手く踊れる様に成ってから、お願いしますわ」
「き、君は…また意地の悪い」
「あら?私は親切でしょ?」
「……まぁ、そう言えばそなのかな。ハハ」
「ところで、ルース様!相談なのですわ!」
「な、何かな?」
「お店の商品の値段決めですわ!」
「ああ、それですか?ならば、店でだす商品を一通り見せて貰っても?」

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