上 下
547 / 574
第15章

第6話 店舗完成!

しおりを挟む


 グレンと相談?
 いいえ違うわね…そう!雑談をしながら建物を建てて行く私です。

 お店はガーデン・カフェ風にしたいので、お店の入口から緑の小路を歩いてお店に入れる様にする。
 店の中はカウンター席を4席に、テーブル席を3席を!広さ的に店内はこれが限界。

 厨房は水回りと竈と作業台を作って、カウンターにも流し台と作業台を作る。
 店内から出ると屋根の下にテーブル席を二席置いた。

 それから店内だけど……どうしましょう……。

 観葉植物の鉢を数戸を店内に置いて。
 それから、テーブル席にはナフキンとシュガーポットを置きカウンター席にも同じに。

 それから、壁には桜の花が写る写真フレームを疎らに何枚飾る。

 そもそも、私の領地には桜って無いのよね?
 ん?何処の国にも無いのかしら?

 桜は城と私の屋敷の庭に咲くだけだし。

 そういえば、そろそろ桜の花が咲く頃ね?
 お花見……皆でしたいわね。
 ……っと違うわ今はお店はですね。

 カウンター脇にはキャッシャーを置いて、後はガラスの保冷ケースも置いた。
 これには、お土産用のスイーツを入れて置く用に。

 後は、御客様用のトイレね……ここは男女別にして扉の前にはちゃんと、文字とイラストで分かる様にプレートを貼っ店舗部分は修了。

 それから2階は……倉庫と、休憩室と私が転移する転移部屋を作って作業は修了!

「ふぅ~出来たわ!フフフ。グレンどうかしら?お庭も店内も、緑とお花で可愛いと思うのよね」
「そうですねぇ、隠れ家のようなお店ですね?」
「そう!そうのよ!いいでしょ?」
「ですがここをお一人で為さるのですか?」
「え? そうよ?」
「……メイドを一人、従業員に当てましょう」
「えぇ!そんなに流行らないだろうから、要らないわよ?儲かるかも分からないもの」
「では、お伺いしますが?」
「なに? グレン」
「何方が、厨房で料理を作るのですか?何方が、カウンターで飲み物を作るですか?何方が、出来た物を運ぶのですか?」
「そ、それは私が独りで……」
「無理ですね。ならば、何方がお代を計算するのですか?」 
「それも………。はい………分かりましたわ。でも誰を連れて来るの?接客出来るメイドなんて居ないわよ?」
「………仕方ありせんねぇ。では、暫くは私がお手伝い致します」
「へっ?グレンが?」
「ええ、私が付けば護衛にも為ります」
「そ、それはそうだけど…良いの?」
「構いませんよ?何ならルーズ様にもお手伝いして貰いますか?」
「へ?ルース様は……ほらお勉強も忙しいだろうし?」
「まっ、それは後でですかね?さて、ここが完成したならルース様やモルガン様たちをお呼びしないと?」
「そ、そうね?グレン呼んできてくれない?」
「お嬢様は?」
「私はここに食器とか出したりしてたいわ。まだ小物とかも出してないし」
「承知致しました」
「宜しくね」

 グレンを見送ってから、私は厨房に入り調理器具や食器を出して仕舞う。それからカウンターには、グラスやコーヒーカップなど諸々の細かい物をだして仕舞って居ると、グレンがルース様たちと一緒にお店に入って来た。

「パトリシア……ここは?」
「嬢ちゃん…ここはまた小綺麗に為ったもんだな?」
「あ、ルース様にモーリス様!どうですか?結構可愛く出来ましたのよ?」
「パトリシア……凄いですねぇ。少し離れていただけで…お店に為ってる」
「フフフ、可愛いでしょ?」
「まぁ、爺いには入りずらい店ではあるのは確かだな。で、なにをすんだよここで?」

 そ、そうか……男の人は入りずらいのかしら?
 でもその方が良いのかも知れないわね。

「ここは…お茶と軽食を出すお店ですわ」
「……要は、食いもん屋か?」
「まぁ、そうですわね」
「……まあここらは、人通りも少ないからなぁ~食いもん屋も少ねぇし。食いもん屋は、どうだかなぁ…?酒場なら流行るかも知れねぇが…」

 酒場はおっちゃんたちが飲みたいだけなのでは?と、思うのだけれど?

「酒場にはしないわよ?人通りが少ないなら治安も悪く為るもの」
「そ、そうか…それは残念ですだな。嬢ちゃん所の酒は旨いからな」
「そ、そう?なら、後で何本かお礼に置いて行くわね」
「お、売ってくれよ。ウイスキーを頼む」
「了解ですわ!」
「そ、それより…パトリシア?」
「なんですの?ルース様」
「この店は…なにを売る店なのかな?」
「ここは、さっきも言いましたが!カフェにしますわ!王都にもなかったかしら?お茶と甘いものをお客様にだしたり、軽食を出すお店にしたいの」
「…………そ、そうなのですね……」

 ん? 何か引っ掛かる事でも?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位! 死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。 閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話 2作目になります。 まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。 「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが…… なろう、カクヨムでも投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?

ラララキヲ
ファンタジー
 わたくしは出来損ない。  誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。  それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。  水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。  そんなわたくしでも期待されている事がある。  それは『子を生むこと』。  血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……  政略結婚で決められた婚約者。  そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。  婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……  しかし……──  そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。  前世の記憶、前世の知識……  わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……  水魔法しか使えない出来損ない……  でも水は使える……  水……水分……液体…………  あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?  そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──   【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】 【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】 【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるよ! ◇なろうにも上げてます。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...