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第14章
第29話 ええっと~婚約の話しよね……?
しおりを挟む「いえ、息子が馬鹿な事を言い出したので、気でも狂ったのかと…」
はぁ~自分の息子の事をなんとまぁ~。
「……それは?アルス、遠回しに私達王族を!馬鹿にしてるのか?」
「い、いえ滅相もございません。ただ私共は一平民ですゆえ……」
「だからルース殿には、宰相家の養子に入って貰うのだあろう?違ったか?なぁダルト」
「いえ、陛下…相違ありません。ですよね父上?」
「そうですぞ、私共の家でルース殿には少し勉強をして貰いますがな!私は嬉しいですなぁ~!息子が増えました!ワハハハ!」
「……っ!」
あら?複雑なお顔を為さってるわ。
それはそうなのでしょうか?大事な息子を取られるのですものね。
でも…それならさっきの言葉はなにかしら?
馬鹿息子をとか言ってたわよね。
「陛下、父が失礼を申しまして。誠に申し訳御座いません」
深々と、ルース様がお兄様に頭を下げるけれど……べつに謝らなくても良いのでは無いかしら。
謝るのであれば、アルスさん本人が謝まれば良いのだもの。
まぁ、それでもルース様が謝るのはルース様の気持ちなのかしらね。
「……まぁ、良いよ。アルス殿も優秀な息子を取られると、そう思っての事だと思うしな?」
「はぁ……そうなのでしょうか?父上ですか…」
チラリと、ルース様がアルス様を見るけれど…何となく目が鋭いのよねぇ…。
なんか遺恨が、有るのかしら?
こんなに仕草前はしてなかてたわよね。
「うっ……まぁそうだな。兎に角私は今回の話しは…。王女様を目の前にして謂うのもなんてすが!息子を養子にやるなど、断固反対ですので!それを謂いに来たまでです」
「ち、父上!貴方はまた、私から自由を取り上げる積もりですか?いい加減にして下さい!」
「自由を……?なにを言ってるんだ!私はお前を自由にさせてるだろ?」
ああ、これは……家族でちゃんと話して無い。
と言うか、話しが付いて無いまま今日来ちゃった感じかしらねぇ……。
これはどうしましょうか?
取りあえず宰相親子には、一旦引き上げて貰ってお父様にも屋敷に戻って貰いましょうか?
「(あの…お兄様……?)」
「(なんだい?パトリシア)」
「(ここは一旦、宰相様達には引き上げて貰った方が宜しいのでは無いかしら)」
「(そうだなぁ~アレク…)」
「(なんですか?)」
「(ダルトには仕事に戻って貰うか)」
「(そう…ですねその方が良さそうですね)」
「うむ…(ダルト悪いがここは一旦父君と引き上げてくれるか?話が進まん)」
「(でしたら…父上だけを引かせましょう)」
「(そうか?)」
「(ええ。父上)」
「(なんだ?一旦ここは引き上げて下さいませんか?どうやら話が長くなりそうなので。ルース殿の事は私が進めて良いでしょうか?)」
「(む、そうか?ではそうしてくれ。私は屋敷へ戻ろう。今日は非番だったのでな)」
「(ルドルフ殿…済まないがまた日を改めて話そう)」
「(ええ、そうした方が良さそうですな?陛下…では私は一旦下がるので後で知らせて下さいますかな?)」
「(勿論!)」
「(では、失礼する)」
ルドルフ様が席をお立ちに為り、話しの途中で悪いが失礼する。と告げて部屋から出て行かれて、私も少し席をと…今度はダルト様が部屋から出て行かれて残ったのは、お父様と私達を兄妹にエンバス親子はですが…。
この親子はまだ言い争いをしてるわ。
一体どうしましょうか?
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