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第14章

第19話 エルサの後釜。

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 えっと何だったかしら……そう、ルース様は生き物は平気かしら?と謂うことよね?

 生き物が苦手な方と暮らすのは大変よね?
 まあ、苦手ならルト達をルース様には近づけさせないでおけば良いことだけれど……。
 それはそれで結構大変な事よね。

 あ~もう色々考え過ぎて頭が……。

 そういえば……今日はグレンが未だ部屋に来ないわね?どうしたのかしら?

 いつもなら居るのに、グレンの姿が見えないと心配事よね?それに、ルース様の事も相談したいし。

 そう思って部屋から出て屋敷をふらふらする。
 先ず先に行くのはグレンの執務室よね?

「トントン」とドアをノックすると中から返事が返って来た。
 なんだ、グレドお仕事中でしたのね。
「はい、何方ですか」
「グレン、私よ中に入って良い?」

 グレンの返事が返って来ると同時に扉が開いた。
 相変わらず……ですね。

「……パトリシアお嬢様でしたか。どうされました?」
「えっと…少し話がしたくて?」
「話しですか?」
「ええ、中に入っても良いかしら」
「とうぞ、今お茶でも入れましょう」

 グレンの執務室に入り、デスクをチラリと見れば書類が散乱して…これは邪魔をしてるわね…。

「ええ、でも仕事中だったのね?お邪魔じゃない?」
「フフフ、お嬢様そんなことありませんよ。さっ、お座り下さい」
「そう?なら、少しお邪魔するわ。ところで何していたの?」

 グレンに話し掛ければお茶の用意をしながら私の質問に答える。

「いえ、収支の計算やらなんやらですね。それと、お嬢様に見て貰う為の書類の仕訳と、エルサの後釜を誰にするか悩んで居りましたよ」

 うっ!書類は要らないわ話を逸らさないと!
 それに、ルース様の話しをしに来たのよ私は。

「え、えっとああ、そうエルサね!あの人どうしたのかしら?急に態度が変わったわよね?」
「フフフ、あれは前からですよ。知らなかったのですか?」

 知らないわよそんなことは、別に鑑定もしてなかったし気がついたら私の専属メイドに成っていたもの。

「そ、そうなの?知らないわよ?そんなことは」

「そうでしたか…まあ詳しくは言いませんが。エルサをメイド長にと、お嬢様が指名したのがきっかけですかね?なぜか、以前より更に態度が大きく為り人が変わりました。どうやら自分の好きに、人を動かせると勘違いをした結果です。人間ああは、成りたくないてすね?フフフ」

 なに?エルサって昔から性格悪かったの?
 えっ!私の前では違う仮面を被ってたってのことかしら?

 まぁ、グレンが私には話して来なかったって事は、別に私には話さなくても問題はないと判断していたって事かしら?それにしても…メイドの世界も怖いのですね。

「そう、それで?エルサはどうしたのかしら?」
「先日、暇を出しましたよ。申し訳ありません勝手に。ですが、お嬢様のお耳汚しに為るかと思い、エルサの事は話しませんでした」

「あら、そうだったのね?それならそれで良いわよ。それで?エルサの代わりのメイドは見つかったの?」

「そうですねぇ…今居るメイドの中ではこのような三人ですね」

 この三人ですねと言い私には名前が掛かれた紙を見せられた。

 なに?これを私が鑑定するって事はかな?

 紙には三名分の名前と年齢だけが書いてあって他には何も書いてなかった。




******


おかしい……ルースの話をする筈なにのに……。
何故エルサの話しに……?

次はルースのをしないと
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