婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

文字の大きさ
上 下
513 / 574
第14章

第17話 エンバス side ケビンの妻クララ 

しおりを挟む
余談

※※※※※

 私はクララ、エンバス商会に嫁いで来た嫁です。

 私は伯父の紹介で、ケビン様とお見合いをし直ぐに婚約して結婚をしました。

 エンバス商会は、王家御用達の大棚の商会で商売を手広くされていると聞き、直ぐに結婚話しに飛び付き無事に結婚出来たことにほっとしました。

 私の家は商人の家ですが…店も小さくて、お客もそう来ない道具屋の出の平民です。

 学園にも、行けずに成人を迎えた頃には自分の未来が見えていなかったのです。

 成人をすれば仕事をしなければ為りません。

 小さな店ですが、兄が居ますので兄が後を継ぐのは決まってます。

 私は家の溢れ者です。

 ですから、エンバス商会の嫁に成ることは父や母に兄も大層喜びました。
 私は嫌でもケビン様と結婚をしないと為らなかったのです。

 ですが、ケビン様の下に弟のルースが居ました。
 あれは邪魔です!

 私は嫁いだその日にルースを呼び出し、人気のない場所で釘を刺しました。

「これから、貴方の義姉に為るクララと言いますが、義理です!決して姉等と思わないで下さい!そして、エンバス商会はケビン様。貴方の兄の物!お金も地位も、私の旦那様の物です!貴方にはこの家で、働いただけの賃金は払いますが、家を乗っ取る等と考え無いで下さいね?いいですか!エンバス商会は、私と旦那様と私達の間に出来る子供の物です!それから、この事は誰にも言わないように!いいですね!旦那様にこの事を言えば、直ぐに貴方など追い出します。それを忘れないで下さい!それから私は貴方の義姉などと、は思わないで下さい!虫酸が走るので」

 フフフこれで邪魔な人は遠ざけられたかしら?
 ですが……ルースは四六時中家に居るんです。

 偶に行商に行き、家を数日開けますがそれ以外は店の仕事をしてから家に居るんです。
 それも私の忠告を無視しして、夕食の席にも来るんです!私は義父の御機嫌取りに忙しいのに、なんであんたも居るのよ!

 これは……少しずつ嫌がらせをして追い出すしかないわね?
 それから、少しずつ食事に細工を始めるとルースは食事の時間に顔を出さなくなった。
(例えばルースの食事だけは塩を多めの濃い味にして出したり全く味を付けない物を)

 それから、数日してルースは食卓に現れる事はなくなったわ。そのあとから数年、ルースとは食事を共にしなくなったし、子供達にもルースを近付けないようにして暮らしていた。
 絶対夫と義父にばれないように、良いの嫁をしていたのに……。

 なんで今になって、ルースの事を夫から聞かれるのかしら?それに夫は寝室を別にすると言って先に部屋に行ってしまったわ。
 一体何があったのかしら?
 まさか!ルースが夫に私の事を告げ口したのかしら?

 あ!~イライラするわ! 
 ルースなんて早く追い出せば良いのに!
 でも私の立場は未だ弱いのよね。

 義父も居るし夫だってルースとは仲は良いし…。

 と、何か大間違いをしているクララだが…この先クララはエンバス家にいられるのだろうか?



×××××××××


クララさん、自己中にも程がある。

ルースなんで黙って聞いてたのかな?


しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫
ファンタジー
 孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。  僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。  そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。  それから、5年近くがたった。  5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

処理中です...