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第14章

第13話 話し合いは大事よね?

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「お前…俺達と揉める度に独立する!とか言うな?あれは本意か?」
「い、いえ、あれはその場の……その勢いとか。そんな感じで……」

 まあ、本当に出ていっても良いのだけれど。
 それだと色々問題も出てくるから出ない……あら?今はもう独立してるって言えば…してるのかしら?

「それで…だ!シア」
「バトリシアが、ルースと結婚したいと言うなら、ルースは婿に入って貰おうと思うのだが?それでいいか?」
「そ、ち、ちょっと待って下さいませ!」
「なんだ?そんなに、焦る必要はないだろ?」
「い、それは焦りますわよ!お兄様」
「………それは何故だ?」
「だ、だって…お兄様!私は別に結婚など。それに、お兄様達のご結婚の方が先ですわよ!」
「ふむ……まあそれは…。まぁ、そうなのだがなぁ…、今は国を安定させる為の責務が先だしなぁ…」
「そ、それはそうなのでしょうが!でも近隣諸国からは、どこぞのご令嬢…若しくは、王女様との話を持ち掛けられてるのでは?」
「私の事は良いんだよ!今はお前の話だパトリシア!」

 むぅ……話を逸らせなかったわ。

「そ、それは……あ!アレクお兄様はどうですの?」
「お、俺かい?シア」
「ええ、お兄様だって婚約者も未だ居ませんわよね?」
「俺かい?俺は……そうだなぁ……まぁボチボチだな。フフフ」

 ボチボチって……この世界にそんなこと言葉があるの?
 そう言えば…お兄様って、リシュタールの騎士団にいた頃結構な頻度でモテてたらしいわね?

 それなら、どこかのご令嬢とでも連絡を取り合ってるのかしら?

「私や、アレクの話は今は良いんだよ!今はパトリシア、お前の話だよ。先日の誕生日でお前はもう19だろ?」
「それがどうしたのですか!もう。(それは同級生達は学園を卒業と同時に結婚してる方が殆どですが…それは私には関係無いわよ!私がいつ結婚を決めても……って謂うか……今はそんな気には慣れないわよ!)」

 年の話まで持ち出さないで欲しいのですが!失礼なんですけど!

「毎回毎回、誰が現れる度に婚約者の話が持ち上がるのは、もうやめて頂きたいのですが?」
「それは、そうだろうがな?ルースも中々だぞ?お前を、子供の頃から慕ってたそうだ」
「知りませんわよ?そんな話は」
「シア…落ち着け」
「落ち着いてますわよ!」
「パトリシア、お前はどうしたい?」
「…………」
「取りあえずお前、ルースと二人で話をしてみては?」
「…なぜですの?」
「話すのは大事だろ?ん?」
「あんな手紙一枚では、決められなだろうしな。私たちは、お前の味方だちゃんと道筋は作ったぞ?」
「なんですの道筋って?」
「それは、ルースは一度ダルトの公爵気の養子に入って籍を移動させたあと、お前と婚姻してベルガモット家の婿に入って貰う事になる」

「……それは、ダルト様の家は?承知してますの?」

 ダルト宰相のお父様って元将軍よね?

「ハハハ、大丈夫ですよ?ご心配為さらなくても。父上も領地に居る弟も了承してます。母上は、もう何年も前に他界してますので。…お気に為さらず」

「そ、そうてすか。ですがルース様は了承してますの?」
「ああ、ちゃんと本人と話して、お前がルースと結婚したいなら是非そうしたいそうだ」
「だ、だからってそんな……」

 いつ話したのかしら?ルース様の家族はそれで良いのかしら?

「取りあえず、お前とルースがちゃんと面と向かって話をしろと、言ってるが?」

 うっ!そうでしたね……聞いてましたわよ!

「でも………分かりましたわ!彼と話をしてみます」

 なんか、話が私し抜きで進んでますが…取りあえず話し合うって大事よね?
 
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