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第14章
第8話 連絡ミス?
しおりを挟む《主、おはよう!おきて~あさだよ!》
『あさだよ!ご主人』
お腹をすかせたルクス達が、ベッドで眠っているパトリシアを起こす。
ルトはパトリシアのお腹に乗り、トランポリンのようにポンポンとルトが跳ねる。
「うっ……うっ……」
ぐっすり眠っているパトリシアの鳩尾に突然痛みが走った。
な、なに鳩尾に攻撃?痛いぃ~!
息が止まるかと……くっ!痛いし!
眠い目を擦り、薄目を開ければルトが私の上に乗って今にも跳ねる姿勢を取ってる!
これは回避しないと鳩尾がまた攻撃をされる!
これは…ルトを止めないと…不味です!
パトリシアは両手でガシッっと、ルトを捕まえてルト達に挨拶をする。
「お、おはようルトにルクス!今日も早いわね?」
《ううん、主がお寝坊さん?でも…フフフ抱っこ?これ楽しい!》
「ルト……私はお腹が痛かったわよぉ~!」
ルトを抱きしめて、グリグリと顎でルトの頭を撫でて手でルトの身体を優しくくすぐる。
《痛いよ……主……痛いってば!フフフくすぐらないでよ!フフフ!》
フフフ私も痛かったわよルト!
だ~か~ら、こちょこちょしてあげるわ!フフフ!必殺!くすぐり地獄!
《あ、あるじぃ……や、やめ!くすぐったいから……キャハハ!や、やめ………》
私がルトとじゃれてると、ルクスがすね出したのでここでルトをくすぐるのはやめる。
《や、やっと、はなしてもらえた……つかれた》
(フフフルト、今度私のお腹でポンポンしたらまたくすぐるからね?)
『良いな!ご主人!僕も!でもお腹すいたよ…』
「そうだった、ご飯よね。少し待ってて、直ぐに支度をするからね」
《うん!》
『はやくね?カイたちもだって!』
「わ、分かったわ……」
ルクス達に返事をすると、自分に【クリーン】を掛けて…ついでにチビ達にも【クリーン】を掛ける。
支度をある程度終わらせ、ドレッサーの椅子に座り鏡を見ながら髪をとかしているとグレンがワゴンを押したメイドと共に部屋に現れた。
「おはようございます…おや?お嬢様お髪が!私にブラシをお貸しください」
「あら?グレンがとかしてくれの?」
「ええ、お小さい頃は私がお髪を整えてましたよね?フフフ懐かしいですね?」
そういえばそうよね?
いつからか、私の髪をとかすのはエルサがしてたわね?
あら?そういえばエルサって…いつから私の担当に為った?
うぅ~んわからない……まあどうでもいいですわね。
ドレッサーの前に座ってグレンがパトリシアの紙をセットしていく。
「さ、出来ましたよ?どうですか?」
うん!完璧です!
「………グレンありがとう!さてルト達にご飯を……」
あ、あらもう食べてるのね?
「随分気が利いてるわね?あのメイドさん?」
最近入っ出来た人かしら?
「ねぇ、グレン?あのメイドは?」
「あの……あぁ、あのメイドですか?あれは最近ここに連れて来たメイドですよ。それがどうかしましたか?」
「いえ、ルト達にご飯をあげてくれてるから、気が利いてるな?と思っただけよ」
「あぁ、それは私の指示ですよ?」
「あっそうなの?なんだ……自棄に気が利いてると思ったのに」
「そうでしたか…所で、本日はどうされますか?」
「そうねぇ……、騎士さん達は暇してるわよね?」
「いえ、そうでもありませんよ?今日は隊長達数人は、向こうの城下に出てますから」
「へ?聞いてないわよ?」
「………それは、連絡ミスですね。私は今朝聞きましたが?」
「へ?」
「誰から聞いたのグレン?」
「エルサですね?お嬢様はエサからは?」
「聞いてないわよ?というか、最近姿を見ないわよ?」
仕事をしてるのかも怪しいわね?
どうしたのかしらね?あの人は。
「そうでしたか……。私はお嬢様にはエルサが伝えてると聞きましたので、信じてしまった様ですね?申し訳ございませんでした」
「まぁ良いわよ?で、残ってる騎士は何人要るの?」
「確か…セルバスとトリスタンに、ニルスが残っている筈です」
「そう……なら良いわ。今日の予定外よね…」
どうしょうかしら?別に今日は……あぁ、化粧品と、ポーションを作りましょう!
「グレン今日は、城の庭で栽培してる薬草を取って来てから色々作るわ!」
「そ、そうですか?でしたら…私とウェルスだけで良いですか?」
「ええ、それで良いわ」
(ルクス!私はこれから城に戻るけれどどする?)
私としては留守番してて欲しいけれど…。
『お城に戻るの?』
(そうよ?どうする?)
『なら行く!影に戻るよ!皆ご飯食べた?ご主人がお出かけするんだって!影に戻るよ!』
《ええ!また?》
(ごめんね?また直ぐに出してあげるわね?)
《絶対ね?ならリズ、ホワイもグラン、カイ行くよ》
チビッ子達がスッと影に消えた。
突然変異消えたチビ達に、驚いたメイドさん…ごめんなさいね?
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