婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第14章

第2話 悪くない話し。

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 私はルース様からの手紙をお兄様から受け取り、手紙を開いて手紙の内容を読む…。

 まあ!それは……………ほぅ……。
 それから?………………まあ!
 …フフフそれは良かったですわ。

 それで……………………………えっ!なっなっなんでこんな事を書いてくるのですか?
 頭に何か湧いてるのかしら?
 そもそもあの方そんな素振り見せて無いわよね?
 こ、これは何か裏があるわ!

(色々とあり過ぎて、人を疑う癖が付いているパトリシアである)


 そして、手紙の内容は……要約すると……。

 私がルース様に話し、御紹介した品々を其々商品化させて商会が繁盛してる。
 それは………私のお陰ですというお礼の手紙。

 それと、お店の建物を少し大きく出来たそうですわ。それは良かったですわ。
 それに公益路も手広く出来てるそうですわ。
 それは良かった。

 後…後は…なんでこんな事を言うのかしら?
 まぁ……私的には別に悪い気はしませんが。
 って、違います!
 ……次に会う時に、ルース様のお顔が見れませんわ。どどどど、どうすれば良いのかしら?

 私はルース様の手紙を読んで、固まり顔が赤くなるのを隠せずにいれば……。
 赤くなる私の顔に気付いたお兄様が声を掛け来てくれますが……。
 声が出ないのでお兄様にお手紙を渡す事に……。

「お、おいシア?お前にどうした!顔が赤いが?その手紙には何が書いてあった!」
「…………」
「ん?シア……読んで良いのか…」

 驚き過ぎて、かくかくと首縦に振って手紙を渡す私です。

「なら、読むが。ふむ……………………………な、なにぃ!シアこここれはどういう事だ!」

 お兄様が、私に怒鳴りますが私も不意打ちなのよ分からないわよと思いふるふると首を振ります。

「知らないのか?」
「………えっええ!当たり前ですわ!知りませんわよ!お兄様だって御存じでしょ?ルース様とは、話しも合いますわよ?あの方と話して居ると楽しいですが。でも。それだけですわよ?そもそも、私の誕生日に訪れて来ても、仕事の話をする方ですわよ?そんな方の、なにを知れば良いのかしら」

 お兄様も御存じでは?人の心など知りません!
 私が人の心を読めるなら、あんな山奥に屋敷なんて作らないわよ。

「そ、そうか…?だがどうするのだ。シアお前は」
「どうしましょう?そもそも、ご本人と話さないと分かりませんし。というか…お兄様!これを私がお受けしたらどうなりますか?」
「お、お前受けるのか?」
「例えばです!お兄様」
「そ、そうか……ルースは、商人の息子だから一般人だ。シアを嫁がせる訳には行かないぞ?」
「まぁ、そうでしょうが…」
「しかし……エンバスも考えたな」
「何がですの?」
「それは、お前と太いパイプを繋いでしまいたいのだろうよ大方な。そうすれば、ベルガモットが潰れない限りは未来は安泰だ。お前とルースが夫婦にでもなれば、余計に商売は上手く行くだろと踏んだのだろうなぁ……」

 そ、そうよね?そうなるのね。

「そ、そうなのですわね………」

 そもそも、この話しは一体どう言う事なのかしらね?
 私とは、ここ数ヵ月の内に何度かお会いしてますけど。でも、話すのは…私の思い付いた話を多くしてる筈よね?

 パトリシアからすれば、ルースに提案してそれが商品にでも成れば国が豊かに為れば良いくらいの話しだ。
 ルースはそれを汲み取り、商品化出来そうな話をパトリシアから詳しく聞いてそれを商品化出来るか持ち帰るだけと言う関係よね?

 私の話を聞いて興味を持ってくれて嬉しいわよ?それに好印象だし?

 商品に為るかしらと話す程度なのだが。
 それが商品なれば良いかしら?くらいなのだけれど。
 どうやらエンバス紹介側はそうではないのかしら?

 私がルース様と結婚ですか?

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