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第13章

第70話 親類以外の殿方からの誕生日プレゼントは…。

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 誕生日プレゼント……両親と兄達とグレン以外の騎士達から頂けるとは思ってなかったわ…。
 少し感動ですわ。

「皆様有り難うございます。早速頂いた物を見ても?」
「王女様、我々の物は後でで……」
「あら?そうですの?でしたら、後でゆっくりと見させて貰うわね楽しみだわ。それにしても皆様は、この屋敷に来てそろそろ二ヶ月経ちますね。色々と、ご不便はございませんか?まあ城から離れてるので、それが一番の不便なのかも知れませんが……」
「フフフ、王女様……それはないですよ?最初は戸惑いもあったけど逆に快適よ!」
「そうですね、最初は王女様に突っ掛かり申し訳なく思って居ります。そして、ここまで良い待遇は……本当に驚いて居りますよ。あの時は本当に申し訳なく思ってます。申し訳ありませんでした」
「フフフ、あら?トーマス、貴方心を入れ換えたの?でも……なんかねぇ?」
「セルバスなんかとはなんだ!俺は、本当に本心で言っているのだぞ?城の騎士達より断然ここの方が、待遇は良いからな」

 この方……いま俺って言ったわぁ~。
 本当にに口が悪いと云うか、私に対する態度を勘違いしてないかしら。
 というか、貴方は他の騎士さん達より年下よね…あの口の聞き方ってどうなの?

「トーマスさん、ここの方とは?そして、俺ですの?」
「も、申し訳ありません!口が過ぎました!」
「……口は、災いの元よ?気を付けてね?ここは私しかいないし、私の屋敷だけれど。ここにお兄様がいたら…見逃さないわよ?二度目はね?」
「も、申し訳ありません!」
「まぁ、今日は見逃しますけど、本当に次はありませんよ?それに、ここに居る騎士達にも失礼では?貴方が一番年下よね?」
「……も、申し訳ありません!」
「本当にトーマスってバカだよなぁ……。そんなんだから、外の女にも振られるんだよハハハ」

 あら、そうなの?面白い……。

「煩いぞ!デルタス……殿」
「やめなさいあんた達!今日は王女様のお誕生日なのよ!静かにしなさいな!」
「セルバル有り難う。でもここでは良いわよ?ここの方が、なんて言われると少し……あれだけれどね?」
「うっ!」
「フフフ、そうなの?なら無礼講と、までは行かないけれど……楽にさせて貰いましょうか?」
「ええ、それでいいわよ?皆さんもね?但し口は災いの元よ?気を付けてね?」
「はい分かりました!トーマスの様に、王女様を怒らせる様な真似は致しませんよ!」
「サルマス!お前生意気だ!」
「煩いぞ、王女様のお誕生日になにを騒いでるんだ!」
「ダンベルスさん、良いわよ賑やかで私は気にしないわ。でも喧嘩は駄目よ?貴方達がここで、暴れたらこの部屋が散らかるもの」

 10人もの大きなガタイで暴れられたら堪らないわよ!

「「うっ!申し訳ありません……」」
「フフフ。でも皆さん、お互いに何でも言い合える中に為ったのかしらね?最初はどうしょうかと思って見てましたが」
「「「「「「「「「「うっ!」」」」」」」」」」
「え?なんですの……その『うっ!』て?言うのは?」
「い、いえ何でも無いわよね……ハハハ」
「そうです、何でもないですよ。お気に為さらず……ハハハ」

 何かしらその乾いた笑い方は、さては騎士どうして何かあったのね?フフフ。

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