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第13章
第57話 明日の予定を…。
しおりを挟むルトを呼び戻したら、本当におまけが付いて戻って来たわ。
フフフ面白い。
「「「ヴァンス陛下、アレク王子殿下、パトリシア王女様。し、失礼を致します!」」」
「ああ、堅苦しい挨拶はいいよ!ここはパトリシアの屋敷で、主は私ではないからな」
「そうそう、挨拶はいいから。しっかりとシアを守ってくれよ」
「「「はっ!畏まりました!」」」
フフフ、三人とも固くなってるわ。緊張するのは分かるけどね?
「セルバス、ルト達と遊んでくれて居たみたいでありがとう」
「いえ大丈夫よ?王女様の眷属でいいのかしら?この子達かわいいわぁ~。移動の旅の時にも見掛けてたから、遊びたかったのよ?」
「あら、ありがとう。それにゴードン達もありがとう」
「いえ、動物は好きですので!」
「私も嫌いでは無いので……その……また」
「あら、ニルスもなの?それは良かったわ。心配してたのよ。動物が嫌いな方も居るものね」
「フフフそうね?」
《ねぇねぇ主ぃ~》
(あら、ルトお帰り。ご飯は食べれた?)
《うん、ルクスとカイ達もみんな、メイドさんにご飯貰ったぁ~》
(そう良かった。おいで抱っこしない?)
《ええ、いいよ未だ遊ぶ!》
(あら?そうならお兄様達とかしら?)
《うん!》
ルトが返事をすると、アレクお兄様の肩に乗る。
まぁ、いいけれどね?
なんか複雑…。
「お、お前達、来たのか?」
《………》
な、なついてるし…。
「ところで、セルバスは達はもうお酒飲まないの?」
「私は苦手なのよ。体質に合わなくて、飲むと直ぐに気分が悪くなるのよ」
「そうでしたの?なら、お茶の方が良いかしら?」
「いえ、もう十分よ」
「そうなのね?ゴードンとニルスは?お食事にお酒はもういいの?」
「ええ、十分頂きました。旨かったです!ベルガモット領地に来て良かったです」
「私もです。実家に居るよりはいい食事が…」
「あら、皆様貴族の出ですわよね?なら、お食事は変わらないと思いますわよ?」
「王女様……私達貴族の食事はそれこそ豪華ですが……」
「そうですね…料理人の作り手で変わりますが。味が雲泥の差です」
「そうよ?今では実家の食事なんて口にもしたくないわね。フフフ」
「そ、そうなの?よく分からないけれど。喜んでくれたなら良かったわ。ところで、話があるのだけれど…」
「ここでかしら?」
「ええ、出来れば他の騎士さん達にも話をしたいのだけれど…他の皆様は酔ってるかしらね?」
「ククク、そうねぇ……。今話されても、多分明日には覚えてる人は居ないかもしれないわね?」
「そ、そう……タイミングを間違えたわ!なら、貴方達で良いわ、明日私の護衛をお願いします。時間は朝の9時に城へ向かうわ」
「私達三人で?護衛をかしら」
「ええ、二人でもいいけれど…丁度三人居てくれるから良いわね。それと、長時間に為るから、交代で休憩をしてくれれば良いし。お客様をお迎えして、話し合いをしないと為らないから。護衛をしてる間はグレンの指示で動いてね?」
「分かったわ!なら、三人の方がよさそうね?ねぇ、ゴードンにニルス?」
「「ああ、そうだな」」
「私がお客様を迎えるお部屋は、城の三階のお部屋に為ります。部屋の出入り口に見張りと部屋の隣は控室に為ってますから交代で休憩は取って下さい」
「では、明日先に城に移動してれば良いのかしら?」
「いいえ、ここから城の三階に直接移動するのよ。屋敷のエントランスから、移動するから時間前にリビングに集合して居て頂戴」
「了解しました。では早めに、リビングに向かいます。それでは私達はこれで失礼を」
「あら、もう引き上げるの?」
「はい、私達は部屋でゆっくりします」
「なら、三人とも明日はよろしくね?」
「「「はい、お休みなさいませ」」」
挨拶をすると三人は屋敷に戻って行った。
それを見送って、私とお兄様達との話しは続く。
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