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第13章
第53話 提案!
しおりを挟む許せない!絶対に許してやらない!
「お、おい?シアお前、アイザックの年を聞いて更に圧を俺に掛けるな!俺に掛けるな!」
「何を、言ってるの!お兄様がちゃんと、教育為さらないのが悪いのですわよ!お兄様より年が上なのですわよ!あれはないです。自分の主人以外は無視とか?同じ立場の使用人が、困ってるのを見掛けてそれをスルーしてどうしますか!」
執事なのですから、もう少し周りを見なさいと教えませんか?人に優しくですわよ!マルスも、どう思ってるか確認したいわ!
後で絶対確認するわ!これは決定!
「お、おい?シア!そう熱くなるな。痛い!圧が痛いから!分かった、分かったちゃんと教えてみるからなっ?」
私が熱くなって怒り、お兄様に圧を掛けてるとグレンがアイザックと並んで部屋に入ってきた。
「お嬢様?何ですか、この冷たい空気と殺気は?アレク様と喧嘩ですございますか?それは…少々、大人げがないのではありませんか?」
「あ、あらグレンに、アイザックも居たの?ごめんなさいね?お兄様があまりしにも、あまりにもでしたので?」
「おい!シアあまりにもって、それも二度も繰り返すな!」
「フフフ、お兄様が悪いのよ?所で、グレン?」
「何でしょうか?」
「…お兄様は、此方へいらっしゃるのかしら?」
「ええ、約束の7時には遅れるとの事ですので、お食事は先にと仰られて居りました」
「そう、なら仕方ないわね?先に始めるわ。でもまだ時間は有るわ……。それに騎士達も戻らないわね?」
「そうだな。まあ、引っ越しだからな、荷物を纏めるのも時間が掛かるぞ?」
「そうなのかしら?だったら鞄を……」
「シア、騎士に鞄は贅沢だよ。しかも、遠征にも出ない騎士に持たせるなんてしたら、回りの騎士から浮くから止めてやれよ?」
「遠征にも?当分遠征なんてしてないでしょ?」
戦争があるわけではないのだから。
「あ!そうだったな?まぁ精々訓練程度か…。それだと、騎士達の気も下がるな……。たまには、何かをさせてやりたいが…」
「………そうですわね?それなら……騎士対抗戦はどうですか?」
「なに?対抗戦?シアそれは?」
「ええっと……、剣士派と武道派に魔法士の三つの部門に分けて。其々の優勝者に、褒美を出すとかかしら?一度試しに催してみては?好評なら毎年同じ時期に、催しをすれば良いのでは?」
「………要は武道大会か?」
「まあ、そうなるのかしら?各部門の優勝者には賞金と商品を出すのは如何ですか」
「ふむ……アイザック、お前はこの案はどう思う?」
「はぁ…宜しいのでは?」
アイザック!貴方関係ない無いからといって……まあ、良いわ。
「グレンは、どう思うかしら?」
「そうですねぇ……、騎士達もなにもすることがないと、気が緩みますから。とても良いと思いますよ」
「よね?流石は、グレンよね?」
「……どうしましたか?お嬢様……」
「なんでもないわ!それで、どうかしらお兄様?」
「そうだな……ヴァンス兄上と相談だが。とても良いのではないか?騎士達にも、祭り事は必要だろうしな?それに賞金や賞品が出れば、騎士達の士気も上がるか?」
「ええ、そう思いますわよ?」
「そうか……それなら、賞金の額や賞品も考えないとな?」
「ええ、そうですわね?」
さてさて面白くなりそうよね?
私は出場出来ないから高みの見物だけどね。
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