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第13章
第31話 酔っ払い……本音が駄々漏れですわね?
しおりを挟む自分の部屋まで、お兄様とその執事と護衛に宰相とグレン。
何とも……大勢で移動です。
今日は本当に大袈裟ですわね。
そして、城の中を歩くと何であんたが居るの?
自分達の部屋で大人しくしてて下さいな?
人の家でうろうろとして、なにを探ってるのかしらね?
全く言いタイミングで現れてくれて……。
面倒臭いったら。
でも人が大勢居てくれて良かったわ!
私とグレンだけでは、危なかったかもしれないわね。
「これはこれは……ベルガモットのご兄弟妹様でしたか?こんな時間にどうされましたか?」
「そちらこそ、挨拶も無しで無礼では?」
「おや?これは失礼いたしました……公王陛下に王子、王女様?御機嫌麗しく存じます。フフフ」
「「「…………?」」」
なっ、なにを言ってるのかしら?
この姿がこの人の素なのかしら……本音をさらけ出せれて……。
はしたない!どうやら酔って居るみたいですわね?
「それで、どうされたのですか?少し酒の匂いがしますね…。王子殿下?」
「そうですか、先程少し頂いただけですよ?」
臭いますか?と聞いてくるが……口を開いただけでアルコールの臭いがする。
どんだけ呑んだのかしら………。
只酒は美味しいのかしらね?
本当に無防備で、なんてはしたないのかしら。
これがあの、王子でしたか……。
幻滅ですわね?フフフ、これは良い口実が出来ましたね。
この機械を逃すのも馬鹿ですわね。「ポチ」
「ジークフリード殿下……お部屋にお戻りに為られては如何かな?」
「おや、私に意見をするのかな?たかが宰相ごときが?私に?王子の私に意見を?笑わせてくれる!」
「ふぅ……。ジークフリード殿?私の家臣が貴方に意見をしたのは申し訳無いが……。貴殿の態度は頂けない。それに、執事殿はどうしたのかな?」
「ふん!能無しの国王がなにを言うか!私こそ、この公国の王に相応しいのだ!」
………なにを言ってるのかしらこの王子は?
酔った勢いで本音が駄々漏れだわ。
フフフ、そうそう言うつもりでこの国に来たのね。本当に自滅してくれて良かったわ!
お断りのネタをどうするか、悩んでたので丁度良いわね……。
それにアレクお兄様の事です。
多分この会話を録音してると思うのよね?
因みに……私も先程録音始めました。
ですので……此方は慎重に言葉を選んでます。
そして、騎士の一人がその場を離れる。
多分このバカの執事を呼びに行ったのね?
「……ハハハ。どうやら、殿下は酔って居られるようだ。今殿下の家臣を呼んで参りましょう?少しお待ち下さい」
「フフフ、私の家臣を呼ぶ?何故お前達が私の家臣を呼ぶ等!そんな勝手が、できるものか!この無礼者目が!」
「……それは失礼を?それで殿下は何処に行かれるのですか?」
「私か?わたしが何処に行こうと、お前達に関係はないだろ?」
「……そうは、行きませんね?ここは私の城ですからね?勝手に彷徨かれても困ります故」
「バカを言うなよ?愚か者!ここは私が……ゆくゆくは私がここの、持ち主に為るのだ!何処を歩こうと、誰にも文句は言わせん」
「ハハハ、それは困りました……」
ヴァンスお兄様の顳顬に血管が浮いてる……。
お兄様……落ち着いて!切れたら駄目ですわよ?
もう少し我慢ですわ!
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