420 / 574
第13章
第18話 ヴァンスの思いつきで…。
しおりを挟む「分かりましたわ。でしたら、明日には変えて仕舞いますわね?それと、ルース様が見えるのは、未だ先でしょうから、その間の時間は城の裏手の、伯父様の屋敷の裏の森を散策したいのですが?宜しくて?」
「お前、またその話かい?」
「ええ、またですわ!見回りしないと生態系が変化してても怖いですもの。危険な魔物は居と思いますが、ゴブでも沸いて出てたら、危ないですもの」
まあ、そんなことは絶対無いけど。
「…………だがなぁ~。今は私達も忙しいし、王子の件も方を付け無いとならないし……」
伯父上の子供達…従兄弟達が未だに、パトリシアにきつく当たると影からの報告がある。
それらの問題も方をつけないとならない……。
パトリシアに付いて行くには時間が無い。
私もアレクも今は無理だ。
さてどうするか……ああ、そうだ!ならば……。
「パトリシア、お前騎士隊を一個小隊をもつか?」
「兄上!なにをいきなり!パトリシアに小隊を持たせる等、無理に決まってますよ!」
「そうか……どうだ?パトリシア」
「………」
な、なんか随分と急ですわね?
「お兄様、私が騎士達を指揮するのですか?」
一体どうやって?
「そんなに、深く考えるなよ。私の隊は父上の隊と吸収合併してるのでな、実は大所帯なのだよ」
「それは当たり前ですわよね?公王なのですからそれくらいは…」
「まぁ、そうなのだが…。隊の一部に、お前を指示する者が居てな。その者達の希望を叶えてやるのも、主の仕事だと私は考えてるのだよ」
「はあ……それは」
立派なの?なんか違うと思うんだけど?
「あ、あの…お兄様それは…」
「兄上それは違うのでは?」
「そうか?別に配属か違うだけで、パトリシアが雇う訳ではないのだ。資金に関しても、パトリシアが工面することはないだろ?それに、パトリシアは十分、私達に貢献しているしな?」
「そうですが…王女がそんな、騎士隊等要らぬのでは?」
「アレク、いざとなったら騎士達に、パトリシアを護らせないとならないんだ。それなら一個小隊持つのも策だろ?」
「……そうですが…私には納得が」
「アレクお前が、四六時中パトリシアを護れるのか?」
「そ、それは………無理ですね」
「だろ?今回だって私達は仕事がある。パトリシアに同行は出来ない。だったら騎士達がパトリシアの側に居れば、少しは安心すると思わんか?それに、パトリシアの事だまた何をしでかすか」
グレンもそこそこ腕は立つが、グレン一人では手が回らないだろしな。
「そうですね、分かりました。それなら選別はパトリシアにさせましょう。明日早速募集を掛けましょう」
「そうだな、それが良い」
「ち、ちょっと待って下さい!それは決まりですの?」
「「ああ」決まりだ」
な、なんかさっきから失礼なワードが、ポンポンと交わされてるけど……。
聞き捨てならないわよね?それに、勝手に決まってるわよ!
「決まりねぇ……それで、その選別はいつなさるの?私は直ぐに森に出向きたいのですが?」
仕方ないわね…お兄様の思いやりでしょうから。ここは、素直にお兄様達の言う事を聞きます。
「そうだな、二日後はどうだ?それなら良いのでは?」
「そうだな、そうするか」
何で勝手に決まってるのかしら?私は未だ了解してないわよお兄様!
「所で、一個小隊って何人ですの?」
「……おおよそ20人位か」
「多くないですか?精々10人が限度ですわ!もう少し少ない方が…」
「いや、10人は選らんでもらうぞ!」
むぅ…………解せぬ!
2
お気に入りに追加
4,148
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。
武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。
人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】
前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。
そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。
そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。
様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。
村を出て冒険者となったその先は…。
※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
よろしくお願いいたします。

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆
婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!
桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。
令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。
婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。
なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。
はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの?
たたき潰してさしあげますわ!
そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます!
※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;)
ご注意ください。m(_ _)m

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

家族もチート!?な貴族に転生しました。
夢見
ファンタジー
月神 詩は神の手違いで死んでしまった…
そのお詫びにチート付きで異世界に転生することになった。
詩は異世界何を思い、何をするのかそれは誰にも分からない。
※※※※※※※※※
チート過ぎる転生貴族の改訂版です。
内容がものすごく変わっている部分と変わっていない部分が入り交じっております
※※※※※※※※※
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる