婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第13章

第18話 ヴァンスの思いつきで…。

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「分かりましたわ。でしたら、明日には変えて仕舞いますわね?それと、ルース様が見えるのは、未だ先でしょうから、その間の時間は城の裏手の、伯父様の屋敷の裏の森を散策したいのですが?宜しくて?」
「お前、またその話かい?」
「ええ、またですわ!見回りしないと生態系が変化してても怖いですもの。危険な魔物は居と思いますが、ゴブでも沸いて出てたら、危ないですもの」

 まあ、そんなことは絶対無いけど。

「…………だがなぁ~。今は私達も忙しいし、王子の件も方を付け無いとならないし……」

 伯父上の子供達…従兄弟達が未だに、パトリシアにきつく当たると影からの報告がある。
 それらの問題も方をつけないとならない……。
 パトリシアに付いて行くには時間が無い。
 私もアレクも今は無理だ。
 さてどうするか……ああ、そうだ!ならば……。

「パトリシア、お前騎士隊を一個小隊をもつか?」
「兄上!なにをいきなり!パトリシアに小隊を持たせる等、無理に決まってますよ!」
「そうか……どうだ?パトリシア」
「………」

 な、なんか随分と急ですわね?

「お兄様、私が騎士達を指揮するのですか?」

 一体どうやって?

「そんなに、深く考えるなよ。私の隊は父上の隊と吸収合併してるのでな、実は大所帯なのだよ」
「それは当たり前ですわよね?公王なのですからそれくらいは…」
「まぁ、そうなのだが…。隊の一部に、お前を指示する者が居てな。その者達の希望を叶えてやるのも、主の仕事だと私は考えてるのだよ」
「はあ……それは」

 立派なの?なんか違うと思うんだけど?

「あ、あの…お兄様それは…」
「兄上それは違うのでは?」
「そうか?別に配属か違うだけで、パトリシアが雇う訳ではないのだ。資金に関しても、パトリシアが工面することはないだろ?それに、パトリシアは十分、私達に貢献しているしな?」
「そうですが…王女がそんな、騎士隊等要らぬのでは?」
「アレク、いざとなったら騎士達に、パトリシアを護らせないとならないんだ。それなら一個小隊持つのも策だろ?」
「……そうですが…私には納得が」
「アレクお前が、四六時中パトリシアを護れるのか?」
「そ、それは………無理ですね」
「だろ?今回だって私達は仕事がある。パトリシアに同行は出来ない。だったら騎士達がパトリシアの側に居れば、少しは安心すると思わんか?それに、パトリシアの事だまた何をしでかすか」

 グレンもそこそこ腕は立つが、グレン一人では手が回らないだろしな。

「そうですね、分かりました。それなら選別はパトリシアにさせましょう。明日早速募集を掛けましょう」
「そうだな、それが良い」
「ち、ちょっと待って下さい!それは決まりですの?」
「「ああ」決まりだ」

 な、なんかさっきから失礼なワードが、ポンポンと交わされてるけど……。
 聞き捨てならないわよね?それに、勝手に決まってるわよ!

「決まりねぇ……それで、その選別はいつなさるの?私は直ぐに森に出向きたいのですが?」

 仕方ないわね…お兄様の思いやりでしょうから。ここは、素直にお兄様達の言う事を聞きます。

「そうだな、二日後はどうだ?それなら良いのでは?」
「そうだな、そうするか」

 何で勝手に決まってるのかしら?私は未だ了解してないわよお兄様!

「所で、一個小隊って何人ですの?」
「……おおよそ20人位か」
「多くないですか?精々10人が限度ですわ!もう少し少ない方が…」
「いや、10人は選らんでもらうぞ!」

 むぅ…………解せぬ!

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