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第13章
第16話 兄妹三人で話し合い。
しおりを挟む面倒な話をされそうなので、色々と話しをはぐらかしてますが…。
それも、そろそろ無理があるかしらね。
「お前……はぁまあ良い。で、あの王子と揉めたと、聞いたが?パトリシア」
「あら、グレンから聞きまして?(ほっ、違う話しだったわ。でも…こっちも面倒ですわね)」
「あぁ、少し前に聞いたぞ。それにな…影からも、余り良くない情報か私に届いたよ。(善い話だと思ったのだが、私も未々だな)」
「あら、そうでしたのね?なら、私はあの方のお申し込みを、お断りさせて頂いても構いませんのね?」
「あぁ、その事だが……」
「シア、兄上。食事が終わった後だ!その話は」
「そうでしたわね?でしたら食べて仕舞いましょうか」
「そうだったな…」
そして、食事が終わるとサロンに移動して三人で話しを始めるのだけど……長そうね?
「それで、パトリシア。東屋で何を言われた」
「あら、グレンから聞いていないのですか?」
「グレンも詳しくは聞いていないそうだぞ?お前があの王子と、揉めていたらしいとだけ聞いただけだ」
「そうでしたのね?」
もう少し早くグレンが戻って来てくれれ良かったのに。
「パトリシア何を話していた?」
「まったく、私達が退席してすぐに王子と会うとか……」
「ま、まって下さい。私が悪いのですか?」
「嫌、悪いとはいってないよ?」
「なら、なんですの?私がお客様をお庭で見送って、グレンを待っていたら。あの王子が中庭に突然現れたのよ?」
「なに?約束していたのではなくか?」
「そうですわ」
「そうか、それは…悪かったよ」
「そうですわよ!それに、お約束していたのなら揉めないわ!」
「……すまん、なら、なんで揉めたのだ?」
「なんでって…突然現れて、あの男は誰だと!王子に詰め寄られたのですわよ!」
「男……?まさかエンバス親子の事か?」
「そうですわよ!アルス様とケビン様達が、魔物を仕舞っている最中に、ルース様が私に話し掛けて来られたので、話をしていただけですわ」
「………なら、覗き見していたのか」
「知りませんが、そうなのでしょうね?」
「それで、あの男発言か?」
「ええ」
「そうか、だが…それがなんで揉めるのだ?」
「知りませんわ。ああ、そう言えばこんなことをいってましたわ」
「なんと言われたのだい?まあ、大方想像はつくがな?」
「フフフ、なら言わなくても良いのでは?」
「そうは行かない。シア何を言われた」
「【私と言う婚約者が居るのに、他の男と話すとは何事か!】だそうですわ」
「「お前、返事したのか?」まさか」
「お兄様達…、ご冗談は言わない方が身の為ですわよ?」
「す、すまん。なんとも愉快な事を言われたな?バトリシア」
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