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第12章

第15話 た、食べ切れないわよ!

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 グレンとテーブルに戻り、貰ったチップス&フィッシュを摘まんで要ると……。
 なぜだか、色んな料理が運ばれて来る。

「嬢様これうちの、鳥のから揚げだ!くってくれ」
「えっとありがとう。お代はいくらかしら?」
「そんなもん要らねえよ!」
「で、ですが……」
「良いから貰ってくれ!じゃゆっくりしてってくれや!」
「お!次はうちのだ!ホタテのバター醤油焼きだ!くってくれ」
「お、お代は……」
「要らねえ!じゃ、火傷しないようにな!」
「うちのはボアの焼き串だよ!ほら」
「お、おだ」
「要らないねぇ。フフフ」

 あぁ笑って、戻って行っちゃったわ!

「うちは……ジュースだよ!桃がいまは食べ時だからね!甘くて美味しいよ。ああ、お代は無しだ」
「あ、ありがとう。頂きます………」

 それからうちは、うちのと言って料理我運ばれて来て仕舞った。
 困ったわ……これじゃまだまだ届くし、食べきれない。

 お金払いたいのに……。広場に来ない方が良かったわね……、広場の屋台で食事をしたいと言い出した人は姿が見られないし。

「グレン……後でお金払ってね……」
「ええ、なんとかしますよ……。騎士に言って、多めに屋台の料理を買う様に伝えます」
「ええ、そうして頂戴。さ、グレンも食べて?」
「いえ、私は……」
「一人でこれを食べるの……私が?」

 殿下は未だ戻って来ないし……何処に行ったのかしら?
 マップで殿下の位置を見ると……なぜか海方の市場に足を運んでる……なんで?

「グレン……殿下は当分戻って来ない様子だわ」
「ほぅ………、お嬢様のエスコートを放ってですか?」
「海が珍しいのかもしれないわよ?私と一緒にショッピングするよりもね。フフフ」
「全く……呑気ですね?」
「良いじゃないの、それよりほらグレン一緒に昼食を取りましょう?食べないと勿体ないわ」

 食べきれなかったら……鞄に仕舞うけど。

「仕方ないですね、でしたらご相伴に預かりますよ」

 仕方ないと、良いながら私の対面に座ってグレンは頂きますと手を合わせて、食事をし始める。
 私も貰った、から揚げに手をだす。

「ハム……ん……美味しいわ」

 ちゃんと下味が付いてて、お肉も柔らかくてとっても美味しい。

「グレンこれは美味しいわ」
「そうですね………これも……美味しいですよ」
「あ!それは、ホタテね」
「熱っ!ええ。身がプリプリしてて、噛みごたえがあって味も良い。邸で食べるのと、寸分違わずですね。(流石お嬢様の教えた通りの、レシピを守ってるって所ですかね……)」

 屋台の料理を感心しながら食事をするグレンデあった………。

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