婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

文字の大きさ
上 下
363 / 574
第11章

第7話 伯父からの謝罪

しおりを挟む


 サロンで高笑いをするアルバン陛下。
 話しの内容は……ちょっぴりハードかしら?

 王位継承権を捨てて私達の領地に移住ですか……。
 それを良くお許しに成りましたわね?
 それ程お国には、居られないって事なのかしら?

「……それにしても。パトリシア君は、殿下との事をちゃんと受け入れたのか?パトリシアからの話しを、ちゃんと聞きたいのだが?未だお前は曖昧な態度だろ?」
「ええっと……それは。伯父様………」
「………貴方は、確かそう!ルベルス殿でしたか?」
「ええ、そうです。お会いするのは二度目ですね殿下」

 伯父様……何でそんなに偉そうですの?相手は他国の王子ですよ!弁えて下さい。

「私はパトリシア嬢から、前向きにという返事を頂いてますよ?それが何か問題ですか?」
「前向きに!ですか……それはなんとも。パトリシア、お前はちゃんと答えを出せるのか?」
「出せますわよ?伯父様……」

 私がその答えをどれだけ苦労して、……言葉を口にしたのか知らないくせに。呑気なものよね?
 ま、所詮他人ですから!私の力の事は絶対教えないけど。
 心のなかでぶつふと文句を言う、これは…憂さ晴らしを何処かてしないと晴れないわ!フン。

 すると、グレンとメイドの数人がサロンに戻ってきた。

「お待たせ致しました。お飲み物と軽食を御持ち致しました。パトリシアお嬢様から言い使って、お出ししますが。此方で宜しいですか?」

 な、ナイスですよグレン。でも、入るタイミングを読んでたのかしら?
 それに……その言い方は問題があるわよ!

「シア流石!酒はウイスキーか?なら私はロックを頼むよグレン」

 お兄様ナイス!

「悪いなパトリシア。グレン私には水割りを。それにこの摘まみは?」

 ヴァンスお兄様もgoodです。

「カナッペと言うそうですよ?そちらもパトリシア様からの、リクエストでございます。ヴァンス様は水割りを、アレク様はロックですね?少々お待ち下さいませ。お客様のお飲み物は、メイドが配膳をさせて頂きます」

 良かったわ陛下や殿下には、メイド達がちゃんと水割りをお出ししてるみたいね。

「……グレン私のは?」
「お嬢様とプリメラ婦人は、此方でございます」
「あら、エルサありがとう」
「まぁ、可愛いわねこれ?シアちゃんこれはなに?」
「桃のケーキに、桃のジャムが入ったお茶ですわ。伯母様どうぞ召し上がって下さいませ?」
「まぁ、言い匂いのお茶に、ケーキ。なんて、贅沢なのでしょう。私はこの領地に来れて良かったわ!ねえ貴方、貴方もそう思わない?」
「あ、あぁ。まあ、そうだな。ここに来てからは驚きの連続だ、建物に食べ物どれも素晴らしい。子供達も最初は嫌悪感が拭えなくてな、パトリシアには辛く当たった様だが。……あの子達も今は、落ち着いて居る。パトリシアきつい言い方をしたなすまん」

 伯母様の一言で、ご自分が私に失礼な事を言ったのを、理解したのかしら?今更あの子供達の愚行を謝られても困りますが……。

しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫
ファンタジー
 孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。  僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。  そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。  それから、5年近くがたった。  5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て… これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです… +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-  2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます  時々さかのぼって部分修正することがあります  誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)  感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

処理中です...