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第10章

第60話 加護。

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 シュゼワーグ神に誓う……ですか。
 まぁ何故か私は、加護を頂いてますし。その神様に誓うのなら……信用しましょう。

「それなら、少しだけお話しをします。とはいえ……殿下には余り大したことでは、無いかも知れませんわね?フフフ」
「そ、それは?何故そう思うのかな?」
「フフフ。なんとなくですが、殿下は魔力は多い方ではないですか?」
「ま、まぁ、そうなのかな?」
「ええ、念話を出来てしまうくらいには、多いのでは?私には、念話は考え付かなかったですが」
「そ、それをどうして!」
「先程ここを出て行かれて、彼方で考え事をして居たのをお見受けして、なんとなくそうかな?と思いまして」
「………お見通しと言う事か……。はぁ~。そうだよ、私は、魔力が多くてね。大抵の事は出来る。この領地に結界を張ってるのが探知出来る位の事はね?」
「そうでしたか…それは良かったのかしら?実はこの領地の門に結界を張ってるのは、この結界石ですわ」
「結界石か……君は付与も出来るのかい?」
「ええ、付与魔法と、創造魔法に錬金術が得意ですわね」

 さぁ?どうでるのかしら?ほんの一分の能力を言って見たけれど……。
 引くかな?

「…………それはすごいね?私とは全然違うね?私は攻撃魔法の方が得意でね。あ、今度こそお願いしようかな?是非浄化の、魔法を押してえ欲しいな?」
「ですが私は人に魔法を、お教えしたことは御座いませんのよ?ですので……困りますわ」
「そ、そうですか。それはあまり無理を言っても仕方が無いのかな?」
「殿下は水魔法と、風魔法は使えますの?」
「風と水かい?使えるよ?」
「では……これは、できますか?」

 手の平に魔法を発動させる。

(トルネード)

 水魔法に風魔法を併せて手の平に渦巻きを起こして見せた。
 この応用で出来ると思うのよね?クリーンって、良く分からないけど……。
 そして「ドライ」を発動させて濡れた手が乾いた。

「す、凄い!そんなことは、私は出来ないよ?凄いな君は……」

 殿下、感心してないで練習ですわよ?フフフ。

「殿下?感心してないで練習してくださいませ?」
「フム………。まずは、水魔法……そのあと風魔法を発動かい?これは、私に向かないね?聞いておいてなんだけどね?こうチマチマした事が苦手なのだよ。すまないね?」
「あら?でしたら毎日練習するのは如何ですか?魔力の操作の練習にもなって、攻撃魔法に役に立ちますわよ?」
「そうなのかい?それは知らなかったな!威力を自由に操れるなら、やってはみたいな……?フム……少し練習してみたいな……?だが」
「それでしたら、後程飛竜の事のついでに、お兄様とお話しをしてみては如何ですか?私もお手伝い致しますわ?それに、ルクス達の運動にもなりそうですわ」
「なら、お願いに行こうか?そろそろ、ここにいるのも君の従魔も飽きてきてるよ。ほら、あそこで寝てるよ。フフフ」
「あ、あら本当だわ。仕方ないわね…殿下少し失礼しますわ」

 椅子から立ち上がり、チビッ子達の元に近づくとルトが起きた。

《ん……あ、主だ。主お話し終わったの?》
(まだ少しお話しは、有るけどもう屋敷に皆で戻りましょう)
《わーいなら影に居るから呼んでね?》
(あら、抱っこは良いの?)
《………うん、皆良いってさっ。だからあとでね主》

 そ、そうなの?グランを抱っこしたかったのだけど………仕方ないわね。

(そ、そうならまた後でね?)
《うん、またね?ご飯のときにねぇ~》

 仕方ないわ殿下と城に戻りましょう。

「殿下、お待たせ致しましたわ。城にのリビングに戻りましょうか?」
「ああそうだね」
「グレン城に戻るわ。リビング空いてるか確認して頂戴な」
「畏まりました。では、先に行って確認して参ります。お嬢様サロンでまで殿下とお二人で、お戻りくださいませ」

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