313 / 574
第10章
第17話 和解と本題。
しおりを挟む「そ、それは誠か?パトリシア」
「誰に聞いてますの?伯父様……私怒って良いですか?」
「す、すまぬ。知らなかったとはいえ……飛んだ勘違いを……」
「リアさん……いや、パトリシアさん」
「何かしら?クロノスさん」
「今の話しは誠かい?」
「嘘を言ってどうしますの?私に何の利益があるのかしら?貴方方と私は初対面……。それに、従兄弟兄妹に貴方方が、居るのも知らなかったわ。貴女方違うのかも知れないけれど?私に貴方に嘘を言っても、なんの利益ももたらさない事ぐらい、分かると思いますわよ?」
馬鹿でもわかるわよ!全く一家揃って失礼なんだから!
「そ、そんなことはないだろう?幼い頃に一、二回会ってる筈だ!(フフフ、嘘でも言えば焦るか?)」
と、ライアンが言いますが……知りませんわよ?
「ライアン……それはいつの頃だ?それに、シアを領地から出したのは、4才を過ぎてからだが?」
「そ、それは。アレク従兄様の勘違いでは?そうですよね?父上!た、確か私が、4才か5才の頃だと。クロノス兄上は覚えてるよな?」
「ああ、私は6才ぐらいの頃だったからね、少しは覚えてる。この領地に遊びに来た時に、一緒に遊んだ覚えがある(全くの嘘だが、ライアン!こんな直ぐに分かるような、嘘を着かせるなよ)」
「それはないな?二人とも嘘はいかん!父はパトリシアを、他領地には出してないはずだ。領地から出しのは王都に向かった時だけだ」
お兄様ナイスです!この人達は嘘を言ってるもの。
「そ、そうでしたか?それならあれは…」
「お前達、あれは私の友人の娘だよ。確か…そう!スバルス伯爵のご令嬢だよ、彼処のご兄妹も三人居るのだ!そうだ勘違いだよ?あの親子も、何度か屋敷に来ていたからな」
「そう……ですか……?」
「(啖呵をきった手前、どうしょうかと思ったが。父上助け船を、ありがとうございます)それは申し訳ありませんでした。まったくの私達の勘違いでしたね(ちっ難癖付けてやろうと思ったのに!案外まともじゃないか!何が病んでるだ!父上め!)」
と、謝罪をするライアンさん?信じられないけれど?目が笑ってないもの。
でも良かったわ勘違いで!私幼い頃二人と、有ってるのかと思っちゃったわよ!
謝り方も誠意が無いけど…。
それに…さっきのあの態度はないわよね?
「私達は兄弟は、色々勘違いをしていたようだ。どうか水に流して欲しい」
と、クロノスさんが謝るのですか。
仕方ないわ、ここでごねても話が進まないわね?
そちらが、非を認めるなら此方はこれ以上何も言わない方が良いのかしら。
なんだか、むりくり納得させられた感が……。
「…分かりました。もう二度と、私に不快な思いをさせないで頂けるのでしたら。今までの事は水に流して、本題に入りたいと思いますわ!」
「だが……先ほどのパトリシアに対しての態度は忘れないからな!次は容赦しないぞ!」
「も、申し訳ないな?ヴァンス!息子達は本当に勘違いをしていたのだよ。許してやってはくれないか?(くそ!なんで私が……謝らなければ為らんのだ!)」
「お兄様……もう良いですわ!どうやら、従兄弟様達は【勘違い】をなされてたのですから?」
私は、そろそろお開きにしたいのよ。
話しを振っておいて、なんですが……。
「た、助かるよ。リア」
急に馴れ馴れしいのね?ま、放って置きましょうか?
そして、本題の話ですわ。
先ずは、誰からのお話しかしら?
3
お気に入りに追加
4,153
あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる