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第10章
第3話 晩餐は無言……
しおりを挟むそして、叔父様達とこれから先の話しと、確認と私達が王都を出た経緯の話しやら何やらと、難しい話をして、話が纏まりました。
それから例の土地に屋敷を建てませんかと、伺ったらひとつ返事でお買いに成るとの、事でしたので。土地についての説明をして、納得して貰い。土地を安くお譲りすることが決まりました。
そして、その日の晩餐の時に叔父様一家の自己紹介をして貰って分かったのですが。
伯父様と伯母様の間に4人のお子様が居ました。1人づつ御紹介して貰ったのですがこれがまたなんとも………癖のおありになる方達でした。
その方達が…………。
長男のクロノス様20才。
次男のライアン様19才。
三男で双子の兄ルシス様17才。
長女で双子の妹シリア様17才。だそうですわ。
男女の双子ですか……私とそう年は、変わらないのね?
でも学園はどうしたのかしら?もしかして単位を取って早々に卒業式したのかしらね?
それは優秀ですこと……。
お食事をしながらなんとなく、ヴァンスお兄様が頑張って話しを振ります。ですが……到着初日の、初めてに近い方達と顔を合わせての話など、到底盛り上る筈もありません。
ですので、今回は楽しい晩餐にはどうやら成らないようですわね?
「シア?」
と、アレクお兄様が小声で私に話し掛けてきます。
「なんですの、お兄様?」
「ちび達は?大丈夫なのかい?」
「いえ、大丈夫じゃないですわ。晩餐が終わったら、速攻でお部屋に戻ります。全くお父様があの場にちゃんと居てくてくれたら……」
「それは、言うなよ?だから、俺とヴァンス兄上がお前をフォローするんだろ?」
こそこそと、お兄様と二人で話してるとクロノス様?が私達に声を掛け出来ました。
「コホン、その……アレク兄上とパトリシアさん?なにをこそこそと話してる?」
え、偉そうね?一応お兄様の方が目上なのに?
「嫌、何でもないよ?クロノス、君こそ何かな?」
「食事中にこそこそと話してるのが、気になっただけだが?」
「そうか、それは、すまなかったね?」
「………い、いや別に……」
…何が聞きたかったの…………話が続かないわね?
そして、黙々と食事をして食事が終わりました。
ヴァンスお兄様の合図で皆さんが、サロンに移動します。私はそのタイミングでヴァンスお兄様と、アレクお兄様に断りをいれて厨房に向かいます。
「料理長!居ますかぁ~!」
「おゃ?パトリシア様ですか?料理長なら今はちょっと……」
「忙しいのね?なら……貴方で構わないわ?」
どさりとお肉を出して、目の前の料理人にお願いをします。
「悪いのだけれど……これ焼いてくれないかしら?あ!ルクス達のご飯だから味は着けなくて良いから」
「は、はい!それなら別に出来てます。少し待ってて下さいね?…………これになります」
ドンと食べ物の山が出てきたわ。
………料理長!さすがですわねフフフ。
「なに笑ってるの?お姉さん?」
「ひ!だ、誰………」
声に驚いて変な声が出てしまったわ。
「誰なんて、酷ぉ~い!忘れてるの?覚えてくれてないの?」
「あ……ええっと伯父様の所の双子さん?の……」
「酷い!ルシスだよ?お姉さん。で!何でここにいるの?」
「ええっとルシス君?何でとは、私が聞きたいのですが?」
「え、だって慌ててお姉さんが走って行っちゃったからさ?なにするんだろうと思って?」
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