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第10章
第1話 伯父一家の到着
しおりを挟むそして……ルベルス伯父様達一行を御迎えする当日になり。
伯父様達が城に到着されました。
私は、伯父様達のお顔を拝見したことはないので、ちゃんとご挨拶をするのは、今回が初めてです。
………少し緊張しますわ。
「ルベルス義兄上にプリメラ義姉上、良く来られました!道中何もありませんでしたか?」
「おお!ガウル殿にマリーンか?変わり無いようで安心した。ここ迄の長旅は快適とは言えなかったが……まあ、無事に着いたよ」
「そうでしたか?それなら無事に此方へ着いて良かったですね?伯父上に伯母上。お久しぶりです」
「おや?ヴァンスかい?随分遭わない内に、立派になって驚いたよ」
「ハハハそうですか?伯父上はお変わり無いですね?」
「ハハハ。変わりはないよ?だが、年には勝てんがね?」
「そうですの?そうでも無さそうですわね。お義兄?ホホホ」
うう~ん、私が見る限りはお元気そうですわ……それにバイタリティーがありそうです。
お母様の姉の旦那様ですが…………。
「さあ、伯父上ここで立ち話もなんです。長旅でお疲れでしょうから、お部屋へご案内しますよ?」
「そ、そうね?お姉様そうしたら?お部屋を案内させますわ。それと、お姉様の子供達のお部屋もありますのよ?暫くはここに滞在して貰って良いかしら?」
「構わないぞ世話になるな?ガウル殿」
「い、いえ。義兄上……歓迎致しますよ。さ、クレオ、マーガレット、義兄上達をお部屋にご案内を頼む」
「畏まりました。どうぞ此方へ」
「お義兄様、お姉様、一休みしたら貴賓室にお越しくださいませ。そうですわね……1時間後に呼びに伺いますわね?」
「あぁ、マリーンすまんが、そうさせて貰おう」
伯父様達との簡単な挨拶が終わり、私達は貴賓室に向かいます。勿論お父様は必要以上のお喋りは禁止の筈です……確認しないと。
ですが部屋が手狭ですわね……?
私達一家に、伯父様一家ですか……人数が多いと聞いたのですが…従兄弟妹達が居るらしいです。
さてさて……どうしましょうか?
「お母様?お父様にはこのまま出て貰うのですか?」
「パトリシア……お前未だ機嫌が悪いのか?もう謝ったろ私は」
「貴方!貴方は黙ってらしてね?貴方はお飾りなのよ?後はすべてヴァンスに任せます。私達が顔を出すのはこれきりよ?後は無いわよ!分かってらして?」
「………」
自分のしたことを考えて欲しい。
「でしたら……私はお顔を出すのはご遠慮してもい良いかしら?」
「パトリシア……貴方が退席するの?何故」
「……お部屋も狭いですし?」
「パトリシア、とりあえず家族の顔見せだ。部屋には居てくれないと」
「ですがエントランスでお迎えした時も………分かりましたわ。ですが手短にお願いしますわ」
出来れば………は、もう通用しないのかしら?
はぁ~人と会うのは苦手です。
でも、なんで従兄弟妹はここに居ないのかしら?まだ馬車から降りてないの?
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