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第9章
第17話 何故いないのかしら?
しおりを挟む私の怒りの冷気に耐えられず、父達が抑えろと言いますが…無理ですわね。手に持ってる扇子で顔を隠して、感情をコントロールしてますが……。
「い、嫌!パトリシア。抑えろ寒いから!分かった、分かったから!抑えろ」
なにがお分かりなのでしょうかしら?
「父上!これ程貴方は愚かな方でしたか?どうしましたか?」
「叔父上もどうしましたか?そんなにパトリシアの力が、見たいのですか。その力を見てなにをしたいのでしょうか?余り出過ぎた事をすると。あの爺さん達の後を辿る事に……なりますが?」
おお!ヴァンスお兄様と、アレクお兄様少し迫力があるわ!
「…………す、すまん。そうだったね?パトリシア悪かった。それと素敵な屋敷をありがとう。私達一家は……そうだね、ここに押し掛けて来たのだったね?」
ん~本当にそう思ってるのかしら?今一信用が……?
「お父様は?私になにか言うことは?」
「す、すまん。どうやら私は国を立ち上げるのに、見栄を張りたくなっていたようだ。大分図に乗って仕舞ったよ。すまんパトリシア」
すまんと言いますが……本当に?
全く!本当にわかってらっしゃるのかしら?
「それでしたら今回の話しは、なかった事でいいのでしょうか?あとお父様、先程の土地のお話で土地を私にと、仰って居りますが。保護する動物だけを保護したら私は、別に土地を貰いたいので。仰ってる土地は絶対に要りませんわ!」
あんな人達が住む土地の隣なんて……考えただけでも………虫酸が走って、屋敷を潰して仕舞いそうです。
「な、なにを、また考えてる?シア」
「お兄様……それはまた後程、言説明しますわ。それとお父様?先程の慰謝料のお話はお母様と致しましょうか?」
「…………わかった!そうしょう」
「そしてお二人とも、これ以上私に頼るのはご遠慮くださいな?なにかを頼むのでしたら、ちゃんと順を踏んでから、御相談してくれれば。拗れないと思いますわよ?一方的なお話はご遠慮くださいね?」
「わ、わかった!パトリシアその時はお願いするかも、知れないから宜しく頼むよ」
これで……取り敢えずなんとかなったのかしら?
「ヴァンス兄上!それなら。仕事として迎賓館の修繕を、何処かに発注しますか?」
「そうだな?アレク。早速ギルドのマスターと、ドワーフ達を呼んで……」
と、お兄様達がやる気ですわ。ほっ、これで一段落かしら?ん………違うわね?あ!そうだわ。
お兄様達の話しは………放っておいて良いわね?なら……詰めます!
「お父様、お伺いしますが。今のお話は何故お母様抜きで為さったか、お聞きしても?」
「お、女は知らなくても良い事をだよ?パトリシア?どうしてマリーンに相談する事があるかね?」
「お父様………私も女ですが?私を何だと、思ってらっしゃるのかしら?」
「それとこれとでは話が違うからな!」
はぃ?どう違うの……あったまきた!ムカつくわぁ!
「グレン!」
「お呼びでしょうか?」
「ええ、お母様と叔母様呼んで頂戴!」
「畏まりました。お嬢様お待ちください」
「お、おい!パトリシア!なに考えてるのだ!」
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