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第9章
第11話 伯父様はもう一人いる。
しおりを挟む「それで?父上。まず会議室と宿泊施設と仰いますが?」
「どれだけの人数をお呼びしてるのですか?」
お兄様達が、食いぎみにお父様に質問をします。そして私もそれに乗ります。
「そうですわ。規模が分からないわ」
「ま、まぁ。待て!今からちゃんと説明するから、ヴァンスには少し話していたろ?」
「父上……あれはご相談でしたか?気がつきませんでした。もっと、具体的におっしゃって下さいよ」
「あ~そうだったか?何か、ここのところ忙しくてな……」
「そうだぞ、私も兄上も忙しい……」
さいですか?
「そういえば……お母様のお兄様……確かルベルス伯父様は?いつこちらへ?」
「ああ、そのうちに来るのだろうがね?」
なにそれは?ちゃんと連絡取ってないのかしら?
「確か、ルベルス伯父様を片腕にする。とかなんとか?仰ってませんでしたか?父上」
「そうなのだが……此方に連絡が来んのだよ?なのでな?やはり私の片腕には、実の弟ハンスに任せようと考えたのでな?ハンス相談したら」
「私が一つ返事で快く引き受けたよ。フフフ」
「後は宰相には………ルベルスをと考えてるがね?それもなぁ……連絡が来んことにはどうにも……」
うん?片腕って宰相の事ではないのかしら?
「お父様?宰相って片腕の事では?」
「…………そう考えたが……実の弟が宰相では……さすがにハンスが気の毒だろ?」
「はあ?」
「ま、まぁ、それはおいておいてな?来客の話だ!」
「「………?」はぁ?」
腑に落ちないわね?
「人数は……招待したのは20人だが、その家臣も入れれば100名以上だな」
「父上!だなって。そんなに呼ぶのですか?」
「嫌、ほら当主を、一人呼ぶのは大変だぞ?何せ使用人も護衛も、連れてくるのだからな?」
「でもほら、パトリシアが掛けた結界であの門を通れた者だけだ。さて何人が、あの門を突破できる貴族がいるのやら?ククク」
見物ですよ?と不気味み笑う。叔父様のその笑いに少し引きますが……。
そうですか……?結界を信用していただけるのは……有り難いですわね。警戒は必要ですものね?
「でしたら、もう少警戒を強化しませんと?領地の門には、警備兵の人数を増やしましょう」
「あ、ああ。そうだね?そうするか、ハンスはどう思う?」
「ええ、それが良いと思いますよ。パトリシアすまないが兵士の選別できるかい?」
「叔父様……分かりましたわ。そのように致します。それで、いつから取りかかるのですか?ですが、それだけではないのでしょう?私やお兄様達のお仕事は?」
「ハハハ!本当に察してが良くて、お利口さんだね?君達は」
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