婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第9章 

第7話 説得

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 それにしても、これで………従魔はフェンリルにカーバンクルに猫2匹栗鼠に、兎ですか賑やかですわね。これで?いないのは鳥系かしら?

 お兄様達とテラスに戻って来て、グレンが持ってきてくれた、おやつのクッキーをマクレイン達と摘まみながら、子供達とお話をしています。

「おねえさま!おねがい。ホワイとグランをボクにちょうだい」
「いいでしょ?お姉様!僕もちゃんとお世話します!」

 こ、これは困ったわよ!この兄弟に見られてるし。欲しいと言われても、あの子達は渡せないし何よりリズが手放さないだろうし?

「ごめんなさいね?シュバルツ、マクレイン……ホワイ達は譲れないわ。でもほら、こうやっていつでも遊べるでしょ?だから、それで我慢してくれないかしら?」
「「ええ!嫌です」」

 う~んこれは……。

「お兄様……どうしましょう?」

 偶には助けてくださいませ?

「私は知らないな?シア。ククク」

 酷いお返事だ事……あぁ、先のアイテム鞄の件ですか?なんて、器の小さい事で……。
 いいですわよ、なんとか自分でしますから!

「それじゃ~そうねぇ……。これからリズ達と仲良くなって、ホワイやグランが、マクレインとシュバルツ達と仲良くなったら。もしかしたら、お家に行きたいって言うかもしれないわね?」
「え!仲良くですか?お姉様」
「ええ」

 フフフ、これで時間は稼げるかしらね?
 するとそこに、叔父様と叔母様二人でテラスに現れる。なんとも仲の良い事で……。

「シュバルツ、マクレイン!お前達勉強サボって、パトリシア達に迷惑を掛けるんじゃない!」
「ええ!ボクは、おべんきょう……おわったぁ~よ~」
「なら、マクレインは?」
「ま、未だです。父上」
「叔父様、叔母様ごきげんよう。あら、お勉強してないのかしら?マクレイン」
「そうなのよ、シアちゃん。マクレインは何か、苦手な科目があるみたいですのよ?」

 へぇ~苦手ね………歴史は10才じゃ教えないでしょうから……算学かしら?それとも書き取り?

「マクレイン?何が苦手なんだ?」
「アレクお兄様!ぼ、僕は何も……」
「そうですの?なら私のチビッ子達はお貸し出来ないし、差し上げられないわねぇ~?マクレイン。フフフ」
「な、なんでですか?お姉様、意地悪です」
「ですが、お勉強を放り出して来たのでしょう?」
「………はい」

 お!素直ね?

「簡単に、自分のすることから逃げ出す様な人に。かわいい私のチビッ子達を、任せるのは……心配ですもの。この子達と遊んでて、飽きたからと言って放り出されたりしたら……」

 私の言ってる意味が難しいかしら?

「……そうだな?マクレイン。いい加減な事をするとシアは二度とチビ達とお前を遊ばせないぞ?」
「ええ!そんな……分かりました!ちゃんとおべんきょうします!」
「そう?なら良かったわ。ちゃんとお勉強する子は好きよ?フフフ」
「ほ本当ですか?!お姉様」
「ええ」ニコリと微笑む。
「アレクお兄様!僕にお勉強教えて下さい!」
「お、おう!任せろ。マクレイン」
「なら今から、やります」

 お、突然やるきスイッチ入ったわね?
 アレクお兄様の腕を引いて、マクレインは自分の屋敷に戻って行った。

「フフフ。行きましたわね?叔父様?叔母様?これで宜しい?」
「フフフ。シアちゃんありがとう。なら私は屋敷に戻るわね?シュバルツ貴方も戻るわよ?いらっしゃいな」
「はい。おかあさま」

 ふぅ~取り敢えず、嵐は去ったかしらね?

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