婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第9章 

第5話 約束よ?

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「シア、お前……またか?我が家は動物保護区では無いぞ?」
「そ、そんなことは知ってますわよ……お兄様」
「おねさま!あれ、さわりたい」

 猫と兎に……指をさして触りたいと言い出す兄弟ですが………色々駄目な気がしますわ。
 そう……色々です。

「えっと……シュバルツ……あの子達は触れないわ」
「なんでですか?お姉様!触りたいです」
「駄目だぞ、マクレイン、シュバルツお前達の手が汚れるだろ。なぁシア?」
「そうよ?バッチいから、メッですわよ!」

 すると、今度はリズが何か文句を言ってるわね…………面倒だわ……。

《にゃ!にゃにゃにゃゃ!にゃーゃ!》

 たぶん、汚くなんてないよ?とでも言ってるのかしら?
 でもねリズ……君もバッチイわよ?

「り、リズ落ち着いてね?ほら綺麗にしてあげるからほら、クリーン!」
「にゃ、にゃ~ん。にゃ!」

《綺麗になったよって!リズが言ってるよ》

「あら、ルト!来てくれたの?ありがとう」

《べつに、いいけどさっ!》

「そう?なんだが御機嫌斜めね?」

《ボクは、おやつ食べてたの!主が呼ぶからカイに、おやつ全部食べられちゃったよ!》

(それはごめんね?だけど……ルト?お約束破ったわね?)

《し、知らないよ!リズが見つけたんだよ!》

(でも駄目だと言って、教えられたでしょ?)

《難しくて分からないよ!》

 横を向いて、不貞腐れる仕草をするルト……これは……此方が折れた方が早く話しが進みそうね?

(……そうね?分かったわ。ごめんねルト?ほら不貞腐れないで?おやつ、また出してあげるから?)
《し、仕方ないな!主がそういうならいいけど……!》

 チョロ……いわね?ルト。

「さて、リズ……この子達をどうしたいのかしらね?」
「にゃ~!にゃにゃにゃにゃにゃ!にゃ!」
「な、なに?」全く分からないですわ。
「ルトなんといってるのかしら?リズは」
《え?弟と妹だって!》

 やっぱりそうきましたか…………。

「お兄様……」
「なんだ?」
「また……増えますわ!」
「は?」
「リズの弟と妹だそうですわ……」
「……………」

 あら?ノーコメントですの?なにか言って下さいな?お兄様!

「仕方ない……これだけ広い土地に住んでるからな、動物の1匹や2匹増えても支障は無いが……これ以上は増やすなよ?シア、お前が面度見れなくなるぞ?」
「分かってるのですが……ルト達に言い聞かせても、中々伝わらないのか?無視してるのか分からないのですわ」

《分かってるもん!主、失礼だ!》

(そうなの?ならもう連れて来ないでね?分かったかな?)

 ルトを抱き上げて約束する。

《………分かったよ!》
(フフフ。良い子ね)
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