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第9章 

第4話 従魔達が………

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 リズを追って垣根に近寄ります。

「リズおいで、何処にいるの」
「お姉様!こっちです!」

 私より先に、リズを見つけたマクレインが指をさす方を見ると………何処から連れて来たのか………。
 子猫と兎………なんでこの子達は何かしら動物を見つけてくるのかしら……。

「リズ……怒らないからこっちにおいで」
「にゃ!」
「ほら、その子達はどうしたの?」
「にゃにや、にやにゃにゃ!」

 うん~通訳居ないとまるっきり分からない。

(ルト……こっちに来てくれるかしら?)
《ええ!まだボクおやつ食べてるよ!》
(じゃ、食べ終わったら来てくれない)
《分かったよ!でも、その子たちは拾ったんだよ!》
(ひ、拾ったの?)またかぁ~。
《そうだよ?向こうの森で拾ったんだ!》
(ええっと……ルト、前にもう動物を連れて来たら駄目よ!とお約束したわよね、忘れちゃったの?)
《お、覚えてるよ……だけど可哀相だったから……》
(そう……)

 こ、困ったわ!あ!アレクお兄様!
 目をアレクお兄様の方へ向けると……シュバルツを抱きながら、こっちに歩いて来ます!
 …………ま、不味いわ!

「マクレイン!この子達隠して!」
「え、なんでですか?かわいいです!」
「かわいいのは、いいから!アレクお兄様に見つかると、雷が落ちるわよ!」
「………え?」

 マクレインが、不思議な顔してポカンとする。 そこで不思議がらないでぇ~!

「誰が、雷を落とすんだ?シア!」
「ひぃ!な、なんですの、お兄様?」
「シア、その垣根の中の猫か?それと兎……それは?」
「知らないですわよ!またルクス達が、保護してきたそうですわ」
「…………シア!」
「だから、知りませんわよ」
「ああ、ねこさんだ!ウサギさんもいるの?ねえおねえさま!かわいいね」
「シュバルツ。そうだよね、かわいいよね?お姉様!この子達欲しいです!」
「ほ、欲しいって……お父様とお母様に御相談してみて?後は……リズがいいよっていったらね?」

(リズ……どうかしら?この子たちをマクレイン達に譲ってくれないかしら?)

「にゃ!にゃにゃにゃゃゃや!」

ん~何となくだけど、嫌だって言ってるのが分かるわ……困ったわ。
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