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第9章
第1話 日常
しおりを挟む殿下達がお帰りに成ってから暫く………ほんの3ヶ月………の間に、魔物狩りをアレクお兄様として魔石の確保に勤しみ。
ある程度数を確保してから、素材を売りに行って貰ったり領地の入場門の魔石の交換と、城の門の魔石の強度上げにと、色々お仕事をしてたら時間が流れてましたわ。オホホホ!
その間、お父様と叔父様、ヴァンスお兄様達はお爺さんの館に赴き、あの人が送り込んで来た人達を置いてきたと言って笑ってましたわ。
あの………笑い方が怖かった。
そして、慰謝料を頂いた後に援助を打ち切って来たそうです。
「まぁ、属にいう隔離ですかね?あれ、違うかしら?使用人でメイドの一人が、あの人達と離れたくないと言ったそうで、その者を残して全て解雇したそうですわ。なんて気分の良い事かしら。オホホホ」
テラスで、ルト達が遊んで居るのを眺めなからのんびりお茶をして独り言を言ってると、私の独り言に怪しむ執事が……。
「お嬢様、いかがしましたか?なんだか……怪しい高笑いが聞こえましたが……?」
「え、聞こえました?」
「ええ、しっかりとね。それにしても……ここ3ヶ月……忙しかったですねぇ?」
「あら、私はゆっくりでしたわよ?」
「お嬢様………貴女は………(貴女が一番動いていた気がしますよ?)」
「なんです?」
「いえ……なんでも。それより……ルトのご機嫌は直りましたか?」
「ええ、ちゃんと分かってくれましたわ!」
そう、クレマンド殿下の事が少し気に入っていたルトですが……。彼は国に帰ったと、伝えたら暫く不貞腐れて居たのですが。今は、御機嫌が直ったようです。
良かったわ……下手に拗ねられても困るもの。
そして、いよいよ協力してくれる貴族と結託をして。公国の開国宣言かしら?と思っていたのですが……。
公国を立ち上げるなら、是非協力をしたいと多くの貴族から、申し出があったらしくお父様達が困っていたので。
だったら、その貴族の使者はあの門を通れたらと、私が案を出したのですが……その案が採用されまして。
取り敢えず、門を通れた使者には一度当主自ら領地に来て貰い、お話合いをしましょうと返事をしたそうですわ。
ですので、公国を開国するスピードが遅くなりそうな雰囲気で……お父様、叔父様を始めお兄様達も戸惑っていると聞きました。
と、言うか……もう公国ではないと思いますわよ?
何でも、ベルガモット領以外の領地は天災続きで領民の被害が出ているそうですわ。
何故か、ベルガモット家と結託する他の貴族領地だけは驚く程領地が潤っているそうで。
何故被害がないのかと、問い合わせの文が被害が出ている領地から届くそうです。
でも……そんなことは知りませんわよね?
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