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第8章

第23話 まったり。

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 一方パトリシアは、マクレインを連れて中庭に到着した。
 そして、竈の準備を早速始める……。
 だが、その前に影に入って退屈してる筈のルクス達を影から出して、マクレインの相手を頼むことにする。
 が…それをルクスに頼む前に、マクレインがルクスを見付けて、はしゃぎ出し抱き付いてる。
 ルクスご免なさい、頑張って暫く遊んでてね?
 さて、後は竈の場所よね?

「何処に竈を作ろかしら?あまりピザ竈と作業台を、離さない方が良いのよね?大き目の竈を作ってくれと、リクエストがあったから………」

 場所は、この辺かしら?

「ならここに、流し台と作業台作って。竈はその隣ね。さぁ作るわよ!魔法発動竈と流し台の作成。……ええっとクリエイト!」

 そんな適当な魔法を想像して、土に手を当てると。
 なんてことかしら、土が盛り上がって流し台と作業台に竈が出来てくる。

「う~ん……いつ見ても謎な、魔法ですわぁ……」

 なんて考えて、油断してたら後ろから腰辺りを抱きつかれた。
 まるで、後ろからタックルされたみたいな衝撃が…。痛い!そしてビックリしたわぁ…。

「お、おっと。あら!マクレイン君……。どうしたの、ビックリしたわ。なにかご用意ですか?」
 腰めがけての突進は止めてね?ギックリ来ると危ないわ!
 この若さでギックリは、不味いのよ?
 ヒールのお世話に成るのは嫌よ?

「お姉様!凄い!」
「えっ?あぁ、凄いかしら?」
「はい、それは魔法を使ったのですか?」

 出来たばかりの、竈を指さして訪ねてくる。

「そうよ?」
「これは、何をするのですか?」

 更に、竈指さして何をするのか聞いてくる。
 うん……地味に面倒です。

「ここは料理人さん達が、お料理する場所よ?マクレイン君ピザ食べたいのでしょ?」
「そうです。ここで作るのですか?」
「そうよ?さぁ準備出来たから、後は料理人さんに任せましょうか?私達は彼方の椅子に座って、お茶を飲みましょう」
「はい!お姉様?リズとカイとルトとルクスと一緒でも良いですか?」
「良いわよ?なら彼方でシートを敷いて座ってお茶を飲みましょう」

 すると、マクレインがニコニコと笑って。

「はい!」

 と、返事をするとパトリシアが指をさした場所に向かい、走り出して行ってしまった。

「お姉様!ここですかぁ~!早く座りましょう」

 と、手招きされる……元気だわ……。
 若いっていいわね?追い付かないわ。

「ちょっと待っててね?いま行くわ」

 小走りでマクレインが手招きする場所に向かう。

「はぁ……お待たせ、マクレイン君。なら、ここにシートを出して座りましょうか?」
「はい!」

 マクレインが、ワクワク!ワクワク!と言ってるのが聞こえるわぁ………。
 まあ、放っておきましょう。
 シートを出して敷いて、靴を脱いで座る。
 あ!小さなテーブル欲しいわね?有ったかしら……有るわね……?
 なら、テーブル出して……お茶じゃなくてジュースを出しますか?
 グラスにカランと、氷を出してはいどうぞ。
 飲め!フフフ。

「はい!マクレイン君。どうぞ?」
「………お姉様?これはなんてすか?」
「ジュースよ、飲んでみて?」
「うん……ゴク、ゴク………っ…美味しい!甘くて冷たい!」
「フフフ。でしょ?」

《ご主人!僕も喉乾いた!》
(そ、そうだっわねごめんね?お水でいい?)
《うん!》
(カイ!とリズ、ルトは?)
《えっと……水でいいよ》
(ならはい!どうぞ?)

 お皿に水を出して、ルト達の目の前に皿をおくと飲んでくれてるわね。

 これで、なんとか一息付けるかしら?
 私もマクレインと、同じジュースを飲んでシートに座ってまったりです。

 でも……そろそろ誰が来そうよねぇ~。


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