252 / 574
第8章
第23話 まったり。
しおりを挟む一方パトリシアは、マクレインを連れて中庭に到着した。
そして、竈の準備を早速始める……。
だが、その前に影に入って退屈してる筈のルクス達を影から出して、マクレインの相手を頼むことにする。
が…それをルクスに頼む前に、マクレインがルクスを見付けて、はしゃぎ出し抱き付いてる。
ルクスご免なさい、頑張って暫く遊んでてね?
さて、後は竈の場所よね?
「何処に竈を作ろかしら?あまりピザ竈と作業台を、離さない方が良いのよね?大き目の竈を作ってくれと、リクエストがあったから………」
場所は、この辺かしら?
「ならここに、流し台と作業台作って。竈はその隣ね。さぁ作るわよ!魔法発動竈と流し台の作成。……ええっとクリエイト!」
そんな適当な魔法を想像して、土に手を当てると。
なんてことかしら、土が盛り上がって流し台と作業台に竈が出来てくる。
「う~ん……いつ見ても謎な、魔法ですわぁ……」
なんて考えて、油断してたら後ろから腰辺りを抱きつかれた。
まるで、後ろからタックルされたみたいな衝撃が…。痛い!そしてビックリしたわぁ…。
「お、おっと。あら!マクレイン君……。どうしたの、ビックリしたわ。なにかご用意ですか?」
腰めがけての突進は止めてね?ギックリ来ると危ないわ!
この若さでギックリは、不味いのよ?
ヒールのお世話に成るのは嫌よ?
「お姉様!凄い!」
「えっ?あぁ、凄いかしら?」
「はい、それは魔法を使ったのですか?」
出来たばかりの、竈を指さして訪ねてくる。
「そうよ?」
「これは、何をするのですか?」
更に、竈指さして何をするのか聞いてくる。
うん……地味に面倒です。
「ここは料理人さん達が、お料理する場所よ?マクレイン君ピザ食べたいのでしょ?」
「そうです。ここで作るのですか?」
「そうよ?さぁ準備出来たから、後は料理人さんに任せましょうか?私達は彼方の椅子に座って、お茶を飲みましょう」
「はい!お姉様?リズとカイとルトとルクスと一緒でも良いですか?」
「良いわよ?なら彼方でシートを敷いて座ってお茶を飲みましょう」
すると、マクレインがニコニコと笑って。
「はい!」
と、返事をするとパトリシアが指をさした場所に向かい、走り出して行ってしまった。
「お姉様!ここですかぁ~!早く座りましょう」
と、手招きされる……元気だわ……。
若いっていいわね?追い付かないわ。
「ちょっと待っててね?いま行くわ」
小走りでマクレインが手招きする場所に向かう。
「はぁ……お待たせ、マクレイン君。なら、ここにシートを出して座りましょうか?」
「はい!」
マクレインが、ワクワク!ワクワク!と言ってるのが聞こえるわぁ………。
まあ、放っておきましょう。
シートを出して敷いて、靴を脱いで座る。
あ!小さなテーブル欲しいわね?有ったかしら……有るわね……?
なら、テーブル出して……お茶じゃなくてジュースを出しますか?
グラスにカランと、氷を出してはいどうぞ。
飲め!フフフ。
「はい!マクレイン君。どうぞ?」
「………お姉様?これはなんてすか?」
「ジュースよ、飲んでみて?」
「うん……ゴク、ゴク………っ…美味しい!甘くて冷たい!」
「フフフ。でしょ?」
《ご主人!僕も喉乾いた!》
(そ、そうだっわねごめんね?お水でいい?)
《うん!》
(カイ!とリズ、ルトは?)
《えっと……水でいいよ》
(ならはい!どうぞ?)
お皿に水を出して、ルト達の目の前に皿をおくと飲んでくれてるわね。
これで、なんとか一息付けるかしら?
私もマクレインと、同じジュースを飲んでシートに座ってまったりです。
でも……そろそろ誰が来そうよねぇ~。
2
お気に入りに追加
4,140
あなたにおすすめの小説
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
出来損ない王女(5歳)が、問題児部隊の隊長に就任しました
瑠美るみ子
ファンタジー
魔法至上主義のグラスター王国にて。
レクティタは王族にも関わらず魔力が無かったため、実の父である国王から虐げられていた。
そんな中、彼女は国境の王国魔法軍第七特殊部隊の隊長に任命される。
そこは、実力はあるものの、異教徒や平民の魔法使いばかり集まった部隊で、最近巷で有名になっている集団であった。
王国魔法のみが正当な魔法と信じる国王は、国民から英雄視される第七部隊が目障りだった。そのため、褒美としてレクティタを隊長に就任させ、彼女を生贄に部隊を潰そうとした……のだが。
「隊長~勉強頑張っているか~?」
「ひひひ……差し入れのお菓子です」
「あ、クッキー!!」
「この時間にお菓子をあげると夕飯が入らなくなるからやめなさいといつも言っているでしょう! 隊長もこっそり食べない! せめて一枚だけにしないさい!」
第七部隊の面々は、国王の思惑とは反対に、レクティタと交流していきどんどん仲良くなっていく。
そして、レクティタ自身もまた、変人だが魔法使いのエリートである彼らに囲まれて、英才教育を受けていくうちに己の才能を開花していく。
ほのぼのとコメディ七割、戦闘とシリアス三割ぐらいの、第七部隊の日常物語。
*小説家になろう・カクヨム様にても掲載しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。
向原 行人
ファンタジー
土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。
とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。
こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。
土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど!
一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
地味薬師令嬢はもう契約更新いたしません。~ざまぁ? 没落? 私には関係ないことです~
鏑木 うりこ
恋愛
旧題:地味薬師令嬢はもう契約更新致しません。先に破ったのはそちらです、ざまぁ?没落?私には関係ない事です。
家族の中で一人だけはしばみ色の髪と緑の瞳の冴えない色合いで地味なマーガレッタは婚約者であったはずの王子に婚約破棄されてしまう。
「お前は地味な上に姉で聖女のロゼラインに嫌がらせばかりして、もう我慢ならん」
「もうこの国から出て行って!」
姉や兄、そして実の両親にまで冷たくあしらわれ、マーガレッタは泣く泣く国を離れることになる。しかし、マーガレッタと結んでいた契約が切れ、彼女を冷遇していた者達は思い出すのだった。
そしてマーガレッタは隣国で暮らし始める。
★隣国ヘーラクレール編
アーサーの兄であるイグリス王太子が体調を崩した。
「私が母上の大好物のシュー・ア・ラ・クレームを食べてしまったから……シューの呪いを受けている」
そんな訳の分からない妄言まで出るようになってしまい心配するマーガレッタとアーサー。しかしどうやらその理由は「みなさま」が知っているらしいーー。
ちょっぴり強くなったマーガレッタを見ていただけると嬉しいです!
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる