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第8章
第19話 報告と、追い詰める為の……。
しおりを挟む一方………叔父のハンスは?
「兄上、失礼しますよ?」
「ああ、ハンスか、どうだった?パトリシアは仕事したか?」
パトリシアからしてみれば、仕事と言う仕事では無いのだろうが………?
ハンスが執務室に入ると、アデスと執事のクレオだけが部屋に居た。(おや?アルクは……)
「ええ、見事ですねぇ~?あの能力は……あれは外に出せませんね?」
外に出した途端に国が傾きそうだ……。
彼女が、男でなくて良かったのか?悪かったのか?分かりませんね。
「そうなのだよ……他の家(貴族)には、嫁には出せないからね?誰か此方に入ってくれる者が居れば……?そして、ちゃんと任せられる相手が居れば良いのだがなぁ~?」
ましてや、婚約破棄されてしまっては中々難しいのだろうなぁ~。
……暫くは、本人もその気は無いだろう。
「フフフ。頭の痛い事ですよね?ですが彼の御仁の申込は?どうなさるのか?」
「ああ、あれは……パトリシアに、その気があれば考えるが……如何せん。余りにも突然で強引過ぎでな……?考え中だよ」
「そうですか………」
あの美貌に才能………他の貴族達が放っては置かないかも知れませんねぇ……。
「さて、兄上。パトリシアの事は置いておいて、賊の話しですよ兄上?」
「ああ、そうだったな?報告してくれ」
「先ず。父上達が送り込んで来たのは。パトリシアが言うには、全部で50人もいるそうですよ。内訳は、兵士15人、城の料理人の10人、兵舎の料理人5人とメイドが4人と執事5人。そして馬番に5人の全部で44人それと、先に捕らえた6人の併せて50人だそうですよ」
「はぁ………50人ね?新しく雇い居れたのが200だったか確か?」
「ええ、そうでしたね。1/4ですよ?よくもあの門を、掻い潜れた物ですねぇ~?」
「冒険者ギルドのギルマスを、呼んで事情を聞かないとな……。全く、いくらつぎ込んだのやら?」
「ですが……兄上?何故そうまでしてあの人達は、パトリシアを嫌うのですか?私は、兄上達と入れ違いであの屋敷に戻ったので、詳しくは知らないのですが……?」
あんなに利発でかわいいのに?
「……まぁ、お前には話して置かなければならないか……」
「ええ、訳が分からないですと、積めようも無いですから……大丈夫ですよ?パトリシアはかわいい私の姪ですからね?話も秘匿しますし?」
「察しが良くて助かるよ、ハンス。なら話すが……ね?」
………あれは………パトリシアが3才を過ぎた頃だったか……?
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