婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第8章

第7話 知りたがりと、黙りと………

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 畑に残った叔父様と、アレクお兄様ですが……ん~?
 なんとも不思議な取り合わせですわねぇ~?
 それに、私の力を叔父様に見せてしまって良いのかしら?
 叔父の興味は、私の魔法なのでしょうが。
 そりゃあ~、叔父様一家のお屋敷を造ってお迎えはしましたが……。
 叔父様の目の前で、屋敷を造った訳ではないですから興味はあるのでしょうが………。
 だからと言って、私が魔法を使うのが見たいというのも………そんなに、見たいですかね?

「あ、あの?叔父様……何故ここに?お父様達と城に向かったほうが?」
「嫌、ここに残って、パトリシアが魔法を使うのが見たくてね?」

 見たくてね?じゃないわよ!私は見せ物ではないのですが………?お兄様を見ると、お兄様も困り顔ですわ。

「見たくて?と仰られても……叔父様?私は見せ物では有りませんのよ?」
「まぁ、そう警戒しないでくれよ?私はあの父とは違うからね?先日も伝えた通りに、兄上の手助けをしたくてここに居るんだ。お互い協力は必要だろ?隠し事は無しだよ?ハハハ」

 ハハハ?では、なくて………。
 お兄様何故黙ってますの?
 黙るくらいなら、ここから居なくなって下さいな?

「はぁ~仕方有りませんわね?ですが叔父様?」
「なんだい?パトリシア?」

 ニコリと笑って、何だと聞き返して来るけど……。 

「余り、私の魔法の事は……」
「あぁ、分かってるよ?秘匿だよね?他言はしないし、あてにもしないから安心して欲しい」

 人差し指を唇に当てて、ウインクしてくる。
 う!イケ叔父爆発ですが………。

 分かりましたわよ?ここで、ごねても時間ばかり無駄にしますからね?枯れてしまった苗の再生と植え替え済ませて仕舞いましょうか?
 でも、その前に………。

「アレクお兄様?」
「何だ?シア」

 ん~口数も少ないわね?だんだんイラっとしてきますが………。

「お兄様は?何故、ここに残ったのかしら?私お兄様に、無視されていたはずですわよね?何が気に入らないのかは知りませんが、余り気分の良いものではないので、用がないなら側に居ないでくれませんか?」

 腹が立つので!

「……………」

 また無言ですか……一体何を考えてるのかしら?

 ですが、言うだけ言ったらスッキリ!しました。

 さて、始めますわよ?

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