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第7章
第16話 パトリシア……問い詰められる
しおりを挟む自分達の住む場所を魔法で作り上げると、先にお兄様達と城の中に入ります。
正門から馬車で入りエントランスで、馬車から降ります。
そして、先に到着していたヴァンスお兄様とエントランスで合流をします。
「ヴァンスお兄様?お待たせしました」
アレクお兄様と馬車から降りてヴァンスお兄様に声を掛ける。
「おぉ、パトリシアか。しかしお前は………また、凄い建物をこんな一瞬で………」
「全くですよ?シアお前……魔力どんだけあるんだ?」
こんな見たこともない建物を………。
「ええっと~、お城風にしてみましたわ。三階建てで、横に広くコの字型にしてみました」
ニコリ。と笑って誤魔化して見たけれど……無理かしら?
「そ、そうか………」
「さぁ、こんな所で立ち話も何ですから。城の中へ入りませんか?サロンも少し大きめの、お部屋になってますのよ。そこへ、行きませんか?それと、グレン?どこですか~?」
とグレンを呼んでみた………少しするとグレンが現れる。
「お呼びでしょうか、お嬢様?」
「ええ。お父様達がそろそろ此方へ、着きますわ!ご案内よろしくね。それと使用人達の部屋もあるのよ?色々と、執事達で確認して城を把握してね?迷子に成るわよ?気を付けないと?」
後で地図を渡すわね?
「承知いたしました。今いる三人で手分けをしますが………。後程(ちゃんと!)お話をさせてください………ね!」
「え?お話し?ま、まぁ分かりましたわ?では、後程ね……」
こ、恐いわ!グレン何故『オコ』なの?
「さぁ、お兄様達。サロンにいきましょう」
いそいそと、三人でサロンに向かいグレン達はいないので私が代わりにお兄様達にお茶を出す。
「さぁ、どうぞ?お茶ですわ」
二人の兄達の目の前に、カップを置いて私もソファーに座る。
「シア、有り難う………」
「それにしても、ここから眺める庭が………また見事だなぁ~」
あら、ヴァンスお兄様……遠い目をしてらっしゃるわね?
「そうですか?私頑張りました!」
「ま、そうだろうな。シア!お前魔力はどれくらいある?」
「え?」
…………それ、今聞くの……今なの?
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