婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第6章

第70話 領地へ・・・足留め

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 足留め3日目の朝ですが……朝から、曇り空で雨が今にも降りそうな、そんな天気です。

「おはようございます。お嬢様、起きていらっしゃいますか?」

 メイドのエルサが扉をノックする。

「おはよう。エルサ起きてるわよ?入って来て良いわよ」
「おはようございます。今朝のお着替えは?」
「すんでるわよ?ルトもルクスもお腹を減らせてるから、今から外に行くわよ?」
「そうでしたか……?」
「さぁお外に行くわよ?ルト、ルクス」



 チビッ子達と外に出てお父様たちを探しますが……?
 まだのようですね?回りを見るとまだ使用人達も疎らです。

「どうしましょう?」

 仕事をしているメイドを捕まえて、お父様達が外に出て来たら教えて欲しいと、お願いして馬車に戻る。

 馬車に戻ると。お兄様が起きていらした。

「あら、お兄様。おはようございます」
「おはよう。シア、今朝も早いな?外でなにをしていたのだい」
「ルクスとルトに起こされましたので、外の様子を見てきましたのよ?ですが、まだ人もそんなに出ていなかったので、戻ってきましたの」
「そうか……。おいでルト。ルトおはよう」

 アレクお兄様はルトを、お気に入りのようでルトを見ると直ぐに自分の側に呼び寄せる。
 ですが……アレクお兄様、ルクスも可愛がってくださいね?

(ルクス、おいで)
《うん抱っこ!》
(あら、甘えん坊ですわね?どうしたの?)
《だって……ルトばっかり》
(あらら。そんなに拗ねないで?ほら、おやつあげるわよ?)
《うん!》

 抱いていたルクスを床に降ろして、お皿にリンゴを出して食べさせる。

 すると、アレクお兄様の手から離れてルトが私に突進してくる。

《主ぃ~。ずるい!僕もお腹すいた》

 おっと、突進は止めて下さい!痛たいですわよ?

(はい、あげるから……慌てないで)

「なんだルト……やっぱり。食欲には勝てないな?ハハハ」
「そうですわね?それより今日は皆さん遅いですわね?お客様は困ってないかしら?」
「そうだな時間は何時になる?シア」
「えっと……」

 リビングに置いてある時計を見ると7:30分だった。

「7:30ですわお兄様?もしかして雨が降りそうだから困ってるのかしら?」

 結界が張ってあるから、雨は避けれるわよ?

「私、料理長を探してきますわ?何かあったのかも知れませんし?」
「仕方ないな、なら頼むよ?ルクスとルトは私が見てるよ」
「………なら、お願いしますわ」

 チビッ子のお世話をお兄様にお願いしてまた外に出ていく。

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