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第6章
第59話 領地へ 部屋にジムを作ろうかしら?
しおりを挟むまぁ、義理とはいえ弟に命を狙われるなんて気の毒よね?
「ま、まぁこんな旅です。殿下も楽しんで下さい。今日の昼食も、殿下がお召し上がりに成ったことはない。食べ物だと思いますよ?」
「そうですね、ヴァンス殿に伺いましたが、全く想像が出来ませんでしたよ。ハハハ」
するとメイド達が食事を運んでくる。
「皆様お待たせ致しました。昼食でございます」
メイド数人が、ワゴンで食事を運び込みお父様始めそれぞれの前に食事を置いていく。
「さて、食事は自分の目の前に届いたかな?」
「ええ、揃ってますよ」
「では、頂こう。頂きます」
「「「「「頂きます」」」」」
家族でいつもの「頂きます」と言うとクレマンド殿下と側近達が戸惑う。
「ヴァンス殿、今朝も思ったのだが……頂きますます。とは?」
「ああ、パトリシアが幼い頃に、言い出したのですよ。なんだったか?命の恵みと?大地のからの恵みに感謝をして?だったか?パトリシア?」
「そうですね……すべての命に感謝を込めて。頂きます。ですわ。まぁ~気にしないで食べてくださいませ?」
元が日本人なので、癖で言ってたら家族で言うようになっていたのよね?
「恵みにですか……。良いですねそれ?私も直ぐに言えますよ?頂きます」
「殿下、早く食べてくださいませ?麺が延びますわよ?」
「え!延びる?え?」
「さぁ、食べませんか?」
と言って進めてると、殿下以外側近達が旨いと騒ぐ。
「で、殿下これは旨いですよ?この固まり旨い。それにこのスープが旨い!」
エビ天をフォークに刺して、感動してる。
しかも、旨いしか言ってないわ。(笑)
すると、隣のアレクお兄様がもう食べ終わったのか、お代わりをしていた。
早いですわね?流石食いしん坊ですわね?
この、細身の身体の何処に入るのか?
大食いさせたら、どれぐらい食べるのかしら?そんな事を、考えてうどんを啜る。
ん~美味しいですわね?お出汁がちゃんと効いてるわ?あと、エビ天をパクリしっぽまで食べるの美味しいぃ~。ああ幸せ♡ですわね。
かき揚げを食べてると、隣のアレクお兄様がまた目に入る……三杯目ね?あ!ご飯もいくの?凄いわ!
ヴァンスお兄様は?
あ!4杯目ね………。
「そ、それにしても。ヴァンス殿、アレク殿も凄く食べるのですね?」
「ん?食べないと!体力が持たないですよ?殿下も、もっと食べないと!」
「い、いえ。私はこれで十分です」
目の前に置いてある皿に目を向ける。
「そうですか?なら私はもう一杯お代わりを」
まだ食べるの?
「お兄様達は?夜の野営地までは外に?」
かき揚げを、食べなから聞いてみる。
「ああ、馬に乗って外で腹ごなしだな」
「そうですか?では、私もロイに……」
「パトリシアは、駄目だ!」
「ですが、私も外で……」
「駄目よ?パトリシア!」
間髪入れずに母が駄目だと言う。
「はい。分かりましたわ。お母様」
ちょっと強めに注意されたので、これ以上は辞めておきます。後が怖いですので。
あぁ~外に出たかったなぁ~。
ちょっと運動不足なのよね?あ!空間にトレーニングジム作る!決めたそうしょう。
でも、私の部屋からしか入れない様にしないとね!誰かにばれると不味いわよね?
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