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第6章
第43話 領地へ 私はメイドではありませんわよ?
しおりを挟むそして、ルクスとルトにシートを出してそこに座らせ食事を渡す。
(ルクス、ルトはい!ご飯よ。後でまた追加をあげるからこれを食べて、待っててくれるかしら?)
《《うん、わかった》お腹ペコペコ》
するとそこに、クレマンド殿下が声を掛けてきた。
「随分と、朝が早いね?パトリシア嬢」
「これは、クレマンド殿下。おはようございます。テントでは、良くお休みに成れませんでしたか?」
殿下と話しながらテーブルに一緒に座る。
何故だろう、当然の様に座るわね?
「いや、そんなことはないよ?随分と快適に過ごせたよ!しかも久しぶりに身体も綺麗に出来たしな、クリーンだけだと、どうもな?」
「フフフそれは、分かりますわ。お湯が使えると、気持ちがいいですものね?」
「ああ、全く贅沢な旅だね?」
「ええ、ベルガモット家の自慢ですのよ?フフフ。クレマンド殿下、朝のお食事はどう致しますか?」
「ああ、いつもは食べないのだが、今朝は気分が良い、頂いても良いかい?」
「ええ、是非食べてた下さいね?もうすぐ出来ますわ」
そして、料理人が私の元にレモン水を持ってくる。
「お嬢様どうぞ」
「ああ、ありがとう。あらこれ、気になります?でしたら、殿下も飲みますか?」
「なんだい?それは、水かい?」
「ええ、レモンが入って美味しいですわよ?朝にはちょうど良いですわ?後二日酔いの方には、覿面ですわね」
「なら、私も貰おう」
直ぐにお持ちしますと、料理人が走って取りに行くと直ぐに戻って来て殿下の前にグラスを出した。早かったわね(笑)
「さて、これは……どんな味なのかな?」
そう言って、一口レモン水を口にする。
「う、す、酸っぱいね?だけれど美味しいね、さっぱりするな。これは飲んだことがないよ」
「そうでございましょ?オリジナルですのよ?」
「ああ、だから飲んだ事がないのか」
そんな話をしているとアレクお兄様が、同じ席に座ってきた。
「おはようございます。殿下?お早いですね?良く眠れましたか?」
「ええ、アレク殿。おはよう。おかげで快適に眠れたよ。それに、ほらこのレモン水を今頂いてたよ」
「そうでしたか、それは良かった。シア俺にもくれ。それと今朝のメニューは?」
「今朝ですか?今朝は、ご飯とお魚にお味噌汁ですわよ?パンの方が良いですか?」
「ああ、ご飯か………それで頼む。たまごとソーセージがいいな!」
「分かりましたわ。殿下はどういたしますか?パンにしますか?」
「す、すまん。貴殿達の会話が全くわからない。ご飯ってなんだ?パンは、分かるのだが……」
「そうでしたわね?後で両方お持ち致しますわ、どちらかを選んで下さいませ。では、お兄様お水お持ち致しますわね?後ルクスと、ルト見ててくださいませね?給仕の者に頼んで来ますので」
「おう!任せろ」
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