婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第6章

第22話 領地へ 人見知り

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 そして、この場所で送り出した騎士達の戻りを待つ事になった。
 仕方ありませんわねぇここは、アレクお兄様の後ろに居ましょうか。面倒なので人見知りの振りをして目立たなくしましょう!え?もう遅いのかしら(笑)

 まぁ、本当に目立ちたくは無いのでアレクお兄様の後ろに隠れる。

(おい!シア?どうした?動き辛いのだが?)
(いえ?何でもありませんわ?人見知りを発揮してるだけです)
(ひ、人見知り?お前がか・・・・ククク)
何故笑うのですか?お兄様!!
(悪いですか?知らない方は苦手なのですわよ!)
(そんなに可愛いたまか、お前が?ククク)
(グッ!お兄様?失礼ですわよ!ふん!)
(ククク。シアの弱点見つけたぞ、ハハハ)
(もう、お兄様ったら!意地悪ですわ!)

「ほら、シア兄上の元に戻るぞ」
「わかりました・・・」

 こそこそとアレクお兄様と話して、兄の元に合流をしょうと動いたらクレマンド王子が、軽いのりで声を掛けてくる。

「ねえ、君。ちょっと待って?君はパトリシア嬢?と言ったか?」
「は?はい!何でございますか?ヴァルガンド様」

 アレクの影から顔だけを出して返事をする。

「ハハハ、そんなに畏まらなくてもいいぞ?君は命の恩人だ」
「い、いえ!私など、大した事はありません・・・です」

 お、お願いだから話し掛けないで!あっちでケレス様?と言ったかしら。
 あの方が王子に近寄るな、オーラを出してるのが分かるのよ?
 私、空気は読めるのよ?止めて下さいませ!!

「ハハハ。パトリシア嬢。君は強いんだね?あんな魔法は初めて見たよ?」

「い、いえ。私など大した事は・・・」

 とアレクの後ろに、すっぽりと隠れる。

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