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第6章
第21話 領地へ 自己紹介。
しおりを挟むな、何故笑うのかしら何アピールなの?
「そうですか貴殿達は、国に戻る途中でしたか・・・・・」
「ええ、そうなのです・・・」
「それは困りましたね?私達はこれから領地へ戻るので、反対方向なのですよ。貴殿達は東へ、我々は南です。方向がまるで違いますが・・・・少々お待ち頂きたい。私達の隊が此処より後ろで、野営の準備中なのです。そこに責任者も居りその者と連絡を取りますので。お待ち頂きたい」
「承知した。済まないが、手を貸して貰えると助かる」
ヴァンスが男達から少し離れて、騎士隊長を呼び隊員三人を野営地まで戻し、訳を説明して五人を野営地に受け入れて良いかどうかを、父上に確認してくれと命令をだすが・・・。少し待てと言って待たせて、お兄様がまた戻ってくる。
「すまん、その前に貴殿達の身元確認させてくれ、先ほどは聞かないつもりだったが・・・」
「いや、我々が世話になるのだ?名乗ろう。我々は、アルバドラド国の者だ。名をトリマン・クルールという」
「私がケレス・ロールだ」
「私は、ベンド・マルールと申す」
「名は、バルカン・ドードリアと言う」
「そして、そちらの御方が・・・・」
「あぁ、自分で名乗るよトリマン。私の名はクレマンド・アルバドラド・ヴァルガンドだ宜しく頼む」
その名を聞いたヴァンスは、若干顔が引き釣つって微妙な顔をして笑い改めて挨拶をする。
「それは、ご無礼を致しました。他国とは言え、王家の方でしたか。私達は、このリシュタール国の者で名を、ヴァンス・ベルガモット。と、申します。そして、私の下の弟と妹の」
「アレク・ベルガモット。と、申します」
「私は、パトリシア・ベルガモット。と、申します」
と軽く挨拶をした。
互いの自己紹介が済んだ所で、待たせていた隊員三人に改めて命令を出して父の元に行く様に伝え野営地に向かって貰った。
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