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第6章
第17話 領地へ えへ♡
しおりを挟むそして、お父様送り出された全員で魔物に襲われている人達の場所まで近づくと、魔物と戦っている音と怒鳴り声がする。
「よし!こっちにいろ!お前達はまだ、出るなよ?」
そしてコボルトと対峙している声がした。
「はあぁぁぁ!!」
「ギャン!」
「はぁぁーーー!よし!○○こっちに回り込め!はぁ!!」
「ギャーーン!」
おお!大変そう!!声がするけど大丈夫かな?
すると、ヴァンスお兄様が戦闘中の人物達に大声で声を掛ける。
「苦戦中のようだが!手助けはいるか!!」
コボルトと対峙しながら男が頼んでくる。
「だ、誰か知らないが頼む!助かる!!」
「承知した!」
「よし!お前達、抜かるなよ!いけ!」
と連れて来た騎士達に命令をする。
「「「「「「「は!」」」」」」」
と騎士達がコボルトに、向かって切り込んでいく。
すると、アレクがコボルトと戦闘していた人の前に割って入り、水魔法のウォーターアローを放ちコボルトを倒す。
ここはアレクお兄様に任せましょうか。
私は、キングコボルトを探しそちらに行こうとマップを確認すると………フフフ。見付けた!居ましたわ、この集団のすぐ後ろに。ですので、お兄様に声を掛けます。
「お兄様。この直ぐ後ろに、キングコボルトを見つけましたわ!私が行きます」
「お、おい!危ない!俺も行く」
とヴァンスが、パトリシアの直ぐ後ろを走って付いて来る。
「パトリシア!危ないだろ!」
「お兄様、大丈夫ですわよ?あれがキングコボルトですね?」
目の前に二本足で立つキングコボルトが見えた。コボルトって犬よね?キングだから狼の様な顔なのかしら?
そんなことが頭によぎるが、そんな暇は無いわね?さっさと倒さないとね!
するとキングコボルトが私を見るとニヤリと笑た気がする。
あ!なんだかスッゴくムカついたわ!
「お兄様?あのコボルト今、笑いましたよね?」
「あぁ、お前が女だからだろ?魔物は弱い女を先に、目を付けるらしいぞ?」
「はぁぁ~?全く!舐めてますわね!」
と言って、キングコボルトに先手を打ってウインドーカッターを連打した。
キングコボルトの身体に、切り裂いた傷ができていく。耳が切り裂け、腕の片方を切断されて腕が落ちる。そして、足が傷つくとキングコボルトは立てなくなり……。
「ぐあぁぁぁー」
大声を上げて、キングコボルトが倒れた。
「ドーン」
と大きな音を立てて、倒れ込むキングにトドメのサンダーアロー!雷の矢が、キングコボルトの身体を貫くと、バリバリと音がして身体が震えて動かなくなった。
倒しちゃったわ、キングコボルトさん。えへ♡
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