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第6章
第16話 領地へ
しおりを挟む騎士達も暇な時があるなら、騎士達に娯楽も必要よね?
トランプと、リバーシと、ジェンガと、チェスを渡して後で遊び方を、教えてあげましょうかしら?うん!それが良いわね?
そのうちに渡そう。ぼんやりとそんなことを考える。
「おい!パトリシア!!」
お父様が呼んでいるので、兄達と三人で父の側まで行く。
「父上。お呼びですか?」
「あぁ・・・すまんな、今日はここで野営する。タイミング良くボアの肉も、手に入ったしな。騎士隊長と料理長とで、相談して決めたのだ。なので馬車の隊列を整えるからいつもの頼むぞ?パトリシア」
「ええ、分かりましたわお父様。でしたらボアを回収しませんと?」
「あぁ、それも頼むよ。ヴァンス、アレク、パトリシアと一緒に行ってくれ」
「分かりました。しかし、こんな何もない草原で、ボア群れに合うとは、幸運でしたね」
「あぁ、全くですね。さて、早く回収して肉を食うぞ!!」
「パトリシア頼む!!」
お兄様達!肉食系男子!だった!!
「お兄様達、何気に楽しみなのね?」
「「ハハハ!当然!」」
そんな事を言いながら、わちゃわちゃしてボアを回収していると、マップに青い点と赤い点を確認した。
マップを良く見ると、ん?ヤバくないか?こっちに向かって・・・・あ、止まったわね?
戦闘中ですかね?
全てのボアを、急いで回収して結界を張った方が良いわね?
そのパトリシアの慌てぶりを見た、アレクが声を掛けてくる。
「シア?どうした?なんだか慌ててないか?」
「ええ、お兄様。いま確認したのですが・・・人が魔物と交戦中ですわ」
「は?距離はどれくらい離れてる?」
「そうですね・・・ここからそう遠く無いですわね?1キロは離れて無いですわ」
「1キロって、シアそこで交戦中なのか?」
「ええ、そうですわ。如何しますか?助けますか?」
「助けますかってお前は・・・この先で人が魔物と対峙してるんだろ?」
「ええ、そうですが。襲われている人が良い人、とは限りませんよ?」
認識阻害張れば向こうからは、見えないから早々に張ろうかしら・・・。
「父上に相談するぞ。少し待ってろ」
と言ってアレクが、父のいる場所まで走っていく因みに襲っている魔物は、コボルトっぽいけど。
コボルトぐらいで、苦戦なんてしないわよね?
何でかしらとマップを見て、考えているとやたらと大きな赤い点が2つある。
ん?何でこんなに大きな点なんだろう?
あ!キングコボルトかな?
すると、そこへアレク兄とお父様がやって来きた。
「パトリシア、人が襲われているだと?」
「ええ、お父様。どうやら、コボルトに襲わていますわ。それとキングコボルトもどうしますか?」
「人は、何人いる?わかるか?パトリシア」
「ちょっと、待って下さいませ?えっと・・・馬車も有る様ですが・・・・少ないですわ4~5人でしょうか」
「・・・・・・わかった。ヴァンス、アレク一個小隊連れて助けに行け!気を付けろよ?」
「それでしたら私も、行きますわよ?」
「・・・・・パトリシアまたお前、やらかすなよ?」
「失礼ですわね!アレクお兄様!私がいつもやらかすとは限りませんわよ!」
「そう願うよ私は・・・パトリシア、では行くぞ。兎に角派手に何でもやるなよ?俺の言うことは聞けよ?」
「分かりましたわ。ヴァンスお兄様、任せてくださいませ!」
「「「・・・・・」」」
「なんですの?その冷たい目線は?私は、なにもしませんわよ?」
全く失礼なんだから!!
あ!そうだわ。(ルクス、ルト)
《何?主》ご主人》
(出掛けるわよ?どうする?)
影に入る!
(そう?じゃはいっててね)
はぁ~い
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