婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第6章

第11話 領地へ 三人でババ抜きです。

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 気づくとチビッ子達は探検から帰ってきたらしく、ソファーでまったりしてる。私は執事とメイドの三人で遊んで居ります。

「ほら、やリましたぁ~私が、一抜けですわよ!」
「パトリシア様。表情が読めませんよ!強すぎです!」
「そうですわ、お嬢様お強い………」
「ウフフ。ほらグレンあとは、二人で勝負よ!」

 ふふふ、私にババ抜きで勝とうなんて10年早いわ!

「さぁ、グレン!今度は負けないわ!」

 ほら引きなさいと、二枚のカードをグレンの目の前に出す。

「フフフ、エルサ。弱すぎですよ!貴女は……」

 と、出されたカードを一枚引き抜くとエルサが悔しそうな顔をした。

「よ!」と言って引いたガードを、確かめる。

「私の勝ちでした!!」
「くぅー!勝てない!!さあ、もう一度やりますよ?ほら、お二人ともカードを集めて!!」

 と言うが、エルサさんソロソロ飽きてきたわよ!なん回やれば気が済むのかしら?もう違う遊びをしたいものだと、グレンと顔を見合わせる。

「え、エルサさん………ソロソロ違う遊びしませんか?それに時間的に、休憩場所に着くかな?ね、ねぇグレン?」
「そうですね?パトリシア様。ソロソロ馬車も止まるのでは、ないでしょうか?」
「ね!ねっ。ならこれで今日は終わりよ?まだまだ先は長いのですもの。色んな事をして暇潰しが出来る物を、考えないとね?エルサ」
「わかりました………ですが、お嬢様、グレン勝ち逃げは駄目ですよ!!もう!」

 エルサがガードゲームで熱くなるタイプの様でした。
 わかって良かったのか、悪かったのか判断出来ませんが次も楽しくゲームしましょう。

 そして馬車が止まる音がする。

『ガタン、ガチャ』
「パトリシア様。どうやら馬車が止まった様ですね?先に出て様子を伺って来ますので、お待ちください」
「ええ、わかったわ。宜しくねグレン」

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