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第6章

第7話 領地へ アレクの混乱。

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 嵐は去って行ったが…また嵐が来た。(笑)

 チビッ子達をモフモフしていたら。また、突然サロンの扉が乱暴に開いた。バーン!!

「シア!」
「な、何ですかアレクお兄様?」

(び、びっくりした!!)

「お前あれは!何だ!それにその飲み物は何だ?」
「………お兄様?先ず、あれとは?」
「あれは、あれだ!」

 主旨が分からない………、アレクお兄様は頭良いけど偶にあるのよね抜けてる?

「あれ……ですか?」
「そうだ!」
「……でしたらお兄様、あれはあれですが何か?」ニヤリと笑った。

「……………」

「シアすまん。馬車の事だ!」

 どうやら、自分が訳の分からない事を私に言ったのかを理解したのか、ちゃんと言い直してくれた。

「馬車が、どうか致しましたか?」
「御者台の結界石だ!どこであんな質の良い石見つけた!」

 全く……どこまで、チェックが入るのやら。
 目敏過ぎですよ、ウザイったら!

「あれは、先日のレッドウルフの、魔石で作りましたわ。お兄様にもご用意いたしますか?」
「くぅぅ!」

 握り拳を作って、なにを悔しがって要るのかな?

「シア!くれ!」
「お兄様。先ず、座りませんこと?」
「お?あぁ、そうだな。すまん……」

 そう言っていつもの所定の位置に、どかりと座る。

「お兄様?私が飲んでいる物は、果物の果汁です。オレンジジュースと言います」

 アイテムボックスからグラスと果汁が入ったボトルを出す。
 そしてグラスには氷を魔法で入れて、ジュースを入れて渡す。

「はい、どうぞお兄様。美味しいですわよ?」
「……ありがとう。シア」

 と言ってジュースに口を付けて飲み始める。

「う、旨い。何だこれは、シア!あとそれなに食べてる?」
「え?あぁ……。これですの、それでしたら。グレンに言って、持って来て貰いますか?」

 今朝、料理長に言って。一緒に作った、新作のショートケーキです。甘くて美味しいのですよ?前世のショートケーキには、多分及ばないと思うけどね?でも、料理長と頑張ったのよ?

「ならば、アイザックにも伝えるぞ!」

 何故?自分の、執事も呼ぶのかしらね?
 な、なんだか、思考がとっ散らかってますねぇ。どうしましたかお兄様?

「グレン、アイザック居るか?」

 兄が二人を呼ぶ。


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