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第3章

第30話 領地に帰る前の準備 30

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「し、神獣?聖獣だと!!!」
「あ、アレク!何故そうなった!」
「い、いや・・私に言われてもパトリシアが、保護したのを、見ていただけで私はレッドウルフと、交戦してまして・・」

(実は違うがそうしてくれ!俺にもわからん)

「まぁお父様、お母様も、そんなに慌てないで下さい。別に怖がらなくてもねぇ」

 ルクスと、ルトに話しかける。

《そうだよ僕達なにもしないよ?》
《主の、側に居れたらそれで良いもん》

 キャー可愛い♡

「そうよね?別に認めて頂かなくても、私一人で何でも出来そうだしね?何なら家を出るのも手よね?」
「家を出ると言うのか?」

(家を出るだと!まぁ、この子ならやり兼ねんな・・・我が娘ながらしっかりしてるしな!だが認めんなら、どうするか決まってるわ!テイムした魔獣を認めれば良い事だ。だがな・・・)

「あら、聞こえましたか?ですが認めて頂けないなら、仕方有りませんもの?」
「認めて無いなんて、言ってないわよ?パトリシア!」

(全く我が儘に?あら、この子我が儘なんて余り言わないわね・・・・困ったわ)

「なら、何なんてしょうか?私がサロンに入った時には皆様のご機嫌が、悪かった様にみえましたが。私の勘違いでしょうか?そして更に私がこの子達をテイムした、と正直に申しましたのに」

 更にお怒りに成っていらっしゃる様ですし?

「い、いやすまぬな。王城からの知らせもあってな、更にお前が魔獣を、テイムしたと行きなり言われたのでな・・・」

 何とも苦しい言い訳ですねぇ?私に当たらないで欲しいですわ。

 ですが・・・・絶対反対なのかしら・・。

「成らばお認めに成って頂いたと、判断しても宜しいのですか?」
「あぁ、構わんよ、その子?達は他の者に危害は、加えんのだろ?」
「あたりまえです。この子達はまだ、子供の神獣と、聖獣ですよ?」

 しかも私の従魔です。

「わ、分かったよ、父上がお許しに成ったの成らば文句は無いよ、全くパトリシアは毎回何かしら、問題を興すな?」
「ヴァンスお兄様失礼ですわ!私が問題児みたいでは、ないですか?」
「じゃ、無いのか?」(笑)
「アレクお兄様酷いですわ」

 もう、この子達は触らせて挙げません。

《主、主?》

(ん?なにかな?)

《主の、父様と、母様なの?》

(ええ、そうよ?あと、お兄様達よ)

《ならご挨拶に、ルクスと行ってくるよ?お膝からおろして?》

 わ、分かったわ。はい、どうぞ。

 二匹を膝から降ろして、自由にさせるとお父様の側に行った。

「な、なんだい?(び、ビックリした)」
「お父様、ルクスとルトです。宜しくと言ってますわ。大丈夫なら手を出して、差し上げて下さい」
「あ、あぁ・・・」

 ビクビクしながら父親が手を出すとルクスが『ペロッ』と一舐めした。

 ルトは、指の先に鼻をチョンと付けて挨拶する。

か、可愛い♡♡

 父を見ると固まっていた。(笑)
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