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第3章
第25話 領地に帰る前の準備 25
しおりを挟む一方取り残されたヴァンスは、呆気に取られて固まったままでパトリシア達を見送った。
「ヴァンス様、パトリシア嬢とアレク様が慌てて何処かに、行きましたが・・・どうしたんです?」
護衛に聞かれるが、ヴァンスは困った。
「俺にも何が何やら、教えてほしいのは俺だ全くパトリシアは、何を考えてるのやら・・・」
取り敢えず迎えの、騎士がもう直ぐに来るそうだ!此方は此方でやる事がある!
「パトリシアの事は、アレクが居る心配ない!」
「承知しました」
暫くすると蹄の音と、荷馬車の音が聞こえて来た。
「ヴァンス様、お待たせ致しました」
「ケイルご苦労だった。それで騎士は?」
「は!副隊長のダルト様をお連れ致しました」
「ダルト副隊長か・・・何処に居る?」
「彼方に、居られます」
指を指された方を見ると、騎士が丁度馬から降りるところだった。
そしてヴァンスを、見たダルトが慌てて近寄って来た。
「ベルガモット小隊長お呼びと・・・伺いましたので、駆け付けましたが・・詳しい話を聞きたかったのですが・・・・これは?」
駆け付けたダルトが、寝かされている人達を見て不思議そうな顔をする。
説明するのが、段々面倒になったヴァンスは詳しくは後でと言って、駆け付けた騎士に指示を出す事にした。
「詳しくは、帰りがてらに説明する。今はあの者達を荷馬車に乗せ、教会まで連れていく」
「は・・・は!承知致しました」
ヴァンスに指示を出された、ダルトは他の騎士に指示を出し、迅速に行動を開始し王都へ向かう。
王都の教会に迄行くと、保護した経緯を神父に話をし保護して貰う事にして、ヴァンスは屋敷に帰り付いた。
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