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第3章

第24話 領地に帰る前の準備 24

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 アレクと自分にも魔法掛けて、汚れた服を綺麗にすると呆れてため息をつかれた。

「呆れてませんか?」
「いや私の妹は、凄いなと思ってな。で・・鑑定は、何と出た?」
「あ・・・はい・・えっと・・フ・・フェンリルの子と、もう一匹が・・・・」

 段々声のトーンが小さくなる。

「フ、フェンリル!と後は、もうい?・・・何だ?」
「ん・・・・・・・・・・・ん・・・カーバンクル・・聖獣ですわ」
「カ・・・・・・・・」

 兄が『カ』と口にしただけで、後の言葉が続かず黙って考え込んだ。

「ま、まぁ・・・、このまま此処に居るのは危険ですわ、お兄様屋敷へ戻りませんか?ヴァンスお兄様達も、気になりますし・・・」
「だ、だが魔獣は・・」
「大丈夫ですわよこの子達が、この森に帰りたいなら直ぐここに、連れて来て離しますわ」
「そ、そうか?なら良いのか?」

 アレクは悩む・・・・また、屋敷で一騒動あるぞこれは・・・・。




◇◇◇◇◆◇◇◇


 さて・・・この子達をどうやって、屋敷に連れて行こうか悩む・・・・あ!

 そうだ大きめの布を、出せば良いんじゃない?
 子犬だから余り重くも、ないでしょうし・・アイテムボックスから大きめの布を出して、子犬達を布で包み抱き上げて袋に成るように、両端を縛って斜め掛けにして抱え込んだ。

「よし!これで運べますわ」


 まぁ・・・・子犬を抱っこする、鞄みたいなのって確か日本で在ったよね?確か・・・・・。

 パトシアの行動を、ポカンとして見ていたアレクがパトリシアの声で我に返った。

「さ・・さて、では用意が出来たのなら、帰るぞシア!」
「はい!お兄様」

 門番に、何て言って誤魔化そうか・・・・アレクの苦悩がまだまだ続いた・・・。

 お兄様すみません・・・心で謝る。
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