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第3章
第11話 領地に帰る前の準備 11
しおりを挟むあらら、人がいますね。
でも、一緒に眠って貰った方が良さそうですわね。
「ヴァンスお兄様……中の様子見えましたわ。案外中は広いですが、中に人が捕まってますわ」
「なに?人だと!」
「えぇ、ですが様子が分からないです。15人は居ると思いますが。……ですがここは、やはり眠って貰うのが一番良い方法かと?」
私のレベルだと、まだサーチの反応が低いのよねぇ……。
もう少しレベルが上がると、詳しく分かると思うんだけれど……。
「そうか、子供のオークはいるのか?」
「おりますわねしかも、ワラワラと居ます。数にすると20匹ですわ」
「それはまた……シア頼めるか?」
「えぇお任せて下さい。ではあの岩を、そうですわね…少しだけずらして下さいませ」
「了解した、おい!岩を少しずらすぞ」
「はい!」
お兄様達が岩に手を掛けて少しづつ、ずらしていくと腕が入る隙間を確認できた。
隙間が見え始め、腕が入る広さになったので手を止めて貰う。
「お兄様、それぐらいで止めて下さい。では入れますよ」
煙玉&風魔法エアー!!洞窟の中に煙が流れる様に風を送る。
「お兄様!岩を閉めて下さい!そしてこの場から少し離れて下さい。さあ、これでまた暫く待ちますが、待って居る間にこちらの、処理を致しましょう」
土魔法で、穴を掘りそこにゴブリン達の死骸を入れてオークとオーガ、キングオーガはアイテムボックスに仕舞い込む。
「シア!今オーガの死体が消えたが?さっきも煙玉?を何処から出した?」
「え?」
見られたチッ!
「パトリシア、どう言う事だ?」
「シア!舌打ちしてないで聞かせろ」
「い、いえ…魔法のお勉強中に、魔法の講師の方が仰っておりまして。空間魔法と次元空間魔法を使い、アイテムボックスを作りました!」
よし!一気に喋り切った!
「パトリシア!それはその講師も知っているのか?」
「い、いえ、知りませんわ」
「「そうか………」ほっ!」
何故アレクお兄様ほっとするの?
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