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第3章

第7話 領地に帰る前の準備 7

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 王都の貴族専用門を出て、暫く走ると草原に成り森が見え始める。

 森に入る手前で、馬から降り馬番にした2人をその場に残して森に入る。

「お兄様達、魔力探知の魔法を使いますわ。暫くそこでお待ち下さいませ?」
「あ、あぁ任せた」
「では、サーチ」

 兄達二人小声で、こそこそと話す。
(いつの間に覚えたのか?相変わらず優秀だな私の妹は………。なぁアレク)
(えぇ、全くです。が後で、シアのレベルを確認しないと)
(全くだ………何か俺、パトリシアにレベル負けてる気がするのだが……)
(偶然ですね?兄さん俺もですよ………)

「「はぁーーーー。」」

 サーチを使って、周りの気配を探知するとここから西に少し行った所で、魔物の気配が引っ掛かった。

 だがその前に、後ろの二人がため息を着いたのが気になったが、まぁ気にしないでスルーしておこう。
 後で色々聞かれても厄介だ。

「お兄様達……西の方に、魔物の気配がしますわ」
「ん?西だな、アレク先に行くぞ!」
「兄さん待ってくれ、ここは全員で魔物の近くまで行ってから決めませんか?まだ魔物が何なのかわからないんだ!」

 猪突猛進な、ヴァンスだ危ないよ兄様!

「あぁ、魔物の種類ですか?オークと他にもいるみたいですわ」
「オークだと?何故こんな浅い場所にオークなどまぁ良い………他の魔物も気になるな?それなら全員でオークの近くまで行こう、パトリシア気を付けるんだぞ!」
「それでした、らもう少し近くまで行ったら、魔法を使いませんこと?」
「何の……魔法だパトリシア」
「え?認識疎外の魔法ですわ」
「シア………」
「わ、分かった!さて行くぞ!」

 全員で森の獣道を、歩いて行くと段々魔物の気配がわかってきた。

「お兄様ストップ!オークがこの先に居ますわ。ですからここで魔法を掛けますわ『ステスル!』これなら平気ですが…気を付けて下さいましね」
「あぁ…分かった、ありがとうパトリシア、それで魔物は何処にいる?」
「この先4mぐらいの先に、広い場所がありますわ。そこにどうやらいる様ですわ」
「そうかなら近づくのにも、警戒が必要だな。おい!ルド先に様子だけでも、伺って来れるか?」

 ヴァンスお兄様が、護衛のルドに命令をすると。 

「分かりました。暫くお待ちを」

 と言い、近くの木に登り姿を消す。

「アレク、お前回り込めるか?」
「いや、取り敢えずルドを待ってからだ。兄上」
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