婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ

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第3章

第4話 領地に帰る前の準備 4

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 そして、次の日時間は朝の7時過ぎ。

「エルサ?お母様はもうサロンかしら」

 食堂で朝食を済ませた私は、エルサに確認すると母様はまだ食堂に姿を見せていないと言う。

「あら?そうなの珍しいわね、お母様が朝食もまだなんて?」
「そうで御座いますね。ですが、昨夜はお疲れのご様子でしたから。今朝は、ごゆっくりなさっているのではないでしょうか?」

 あぁ……まぁ~そうだわね、色々大変だったし私も疲れてクタクタだったもの。

「じゃあ……お父様、お兄様達もまだですの?」
「ええ、そうで御座います。今朝はパトリシアお嬢様が一番でございます」

 食堂の入口から、家宰のクレオが声を掛けてきた。

「おはよう御座います。パトリシアお嬢様サロンに、お茶のご用意が出来て居ります。ご移動成されては如何でしょうか?」

「おはよう、クレオ。それなら、サロンに移動するわ」

 そろそろ、誰か起きて来るでしょう。それまでお茶して待ってますましょう。
 私の考えだと、そろそろアレクお兄様辺りが先に来るわね?フフフ。
 サロンで一人、ぼぅ~としてお茶を飲んでいるとヴァンス兄様が、マルスとサロンに入って来た。
ちっ!外れたわ、珍しくヴァンスお兄様でしたか………。

「おはようパトリシア、今朝は早いな?」
「おはようございます。パトリシア様」
「おはようございます。ヴァンス兄様、それにマルス。お兄様?早起きですか?普通に起きたのですが、皆様より早かったみたいですわ。フフフ」

 ヴァンス兄様は、マルスにお茶を頼みソファに座る。

「パトリシア……昨日は疲れただろうに、大丈夫かい?」
「ええ、ヴァンス兄様大丈夫ですわ。久しぶりにゆっくり出来ましたわ。これから何をするかと迷ってますわ」
「そうか?それなら久しぶりに、私と遠乗りなどせぬか?」
「遠乗りですか?」

 フム?それも弾には良いかも知れないわね?
 フフ、楽しそうだわ。

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