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第2章
第9話 不審者
しおりを挟む「あ!見付けたわぁー!二人もいた!やっと見付けたわよー。ここで、パティーがあるって聞いたから来たけど……本当にいたわ!フフフ!ねぇ、あとの4人は?」
ニヤニヤと笑う、薄気味の悪い女が後ろに立って訳の分からないことを話している。
な、なんと!日本語だマジ久しぶりに聞いたよ。
ってか、そんな事を言ってる場合ではないな!
馬鹿がいるぞ?
「無礼な!貴様!国王陛下の御前だぞ!」
護衛の騎士が、女に剣を向ける。
おや?剣を抜いたね?危険人物確定か?
「あ、危ないわね!私はそこの、ラインハルト様、グランバル様の、どちらかと付き合うのよ?」
「「「「「………………」」」」なっ!」
「は?なにを訳の分からない事を言ってる!無礼だろ!女!ここから立ち去れ!じゃないと牢にいれるぞ!」
「な、なんですの?ラインハルト様助けて?私が貴方のお嫁さんになってあげる!私の力があればこの国は滅びないわ!」ニコリと笑う。
う!なんか気持ち悪い、なんだ?
ピンクの、髪に青い瞳……さっきピンクの髪色が見えたからまさかとは思ったが……。
て、事はこいつが転移してきた女か?なら……いまの気持ちが悪いのは魅了の魔法を使ってるのか?
厄介だな……でも対象は俺とグランバルだから……効いてない。でもなんで制服なんだ?
すると、グランが近付いて来て小声で俺に声を掛けて来る。
(失礼、ライト殿下?)
(なんだ?)
(なんだか、気分が悪いのは?俺だけですかね?)
(俺も気分が悪いよ!皆は平気みたいだがね?)
「ライト様?あの制服のご令嬢は?お知り合いてすの?」
おお!サリアのオーラが黒く……こ、こえぇぇぇ!
「サリア?馬鹿を言わないでくれよ?あんな下品な者は知らないよ?私には君だけだよ?」
そう言ってサリアの肩を抱く。
「そうですの……ですか……?(あの制服は私の通う制服ですわ……あんな方お見かけしたことが無いのですが……?)」
「そうだぞ?サリア!息子はお前一筋だ!」
ナイス!父!
「そうよ?サリアちゃん!ライト君は貴女にデレデレですわよ?」
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