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第2章
第7話 誕生日パーティー
しおりを挟む「ラインハルト殿下!サリア嬢、挨拶はすんだのか?」
「ああ、サリアのご両親には済んだよ?グランバル。アリア嬢お久しぶりだね?」
「ラインハルト様に、サリア様。お久しぶりでございます。サリア様はお誕生日おめでとうございます。こちら私からの贈り物ですわ」
「まぁ、ありがとうございます。アリア様、開けても宜しくて?」
「恥ずかしいので、後で見てくださいませ?」
「あら?そうですの?なら後で開けさせて貰いますわね?楽しみだわ。フフフ」
「それにしても、先程のお二人のダンス……お綺麗でしたわねぇ~。私、見惚れて仕舞いましたわ。フフフ」
「そうそう、私と踊って居るのにね?アリアは殿下達を見てるから私の……」
「グラン様!言わないで下さいな?」
「ハハハ!グラン足でも?」
「で、殿下まで!嫌ですわ。オホホ」
「そうそう、まったく殿下達は……お蔭で私も……」
「バック様!言わないで下さいな!」
グランバルと、アリア嬢とダンスの話をしているとバックがルナ嬢と一緒に挨拶に来る。
「あ、あらこれは、失礼しましたわ。お話中に申し訳ございません。サリア様、お誕生日おめでとうございます。ラインハルト殿下もご機嫌麗しく」
「まぁ、ルナ様。有難うございます」
「やあ、ルナ嬢。御機嫌如何かな?」
ルナ嬢も、結構謎なご令嬢で正体が掴みにくい人物である。
まぁ、ゲームの中では全く出てこなかったキャラだから気にしなくても良いか?
「ライト殿下?すまんが一度ルナを屋敷まで送りたいのだが……少し離れてもいいか?」
「もう帰るのかい?ルナ殿?」
「ええ、母の具合が良くないのです。ですので……」
「それだったら、早く戻ると良いよ?お母上心配だね?」
「有難うございますわ。殿下それでは申し訳ありません。サリア様ご免なさいね?」
「いえ?お気に為さらずに。お気をつけて?」
「ええ。では、また?」
「殿下?では申し訳有りませんが少し外します」
「ああ、気をつけて送ってあげろよ?」
バックが片手を上げて、ルナ嬢をエスコートしつつ会場から出ていく。
「さて?グラン」
「なんです?」
「お前は?どうする?アリア殿を贈るのだろ?」
「え?ああ、アリアは……」
「兄が一緒に居りますのよ?ですから大丈夫ですわ。殿下?」
「そ、そうなのか。なら………」
まだ暫く一緒に話でもと、言おうとしたが最後まで言えなかった。
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