転生したら乙ゲーの世界で第三王子だったので、悪役令嬢が押しな俺は絶対に婚約破棄なんてしない!

いくみ

文字の大きさ
上 下
12 / 20
第2章 

第4話 Shall we?dance

しおりを挟む


「あら?ケンバック様?ニーナ様は?」
「やぁ、サリア。誕生日おめでとう、ニーナは今日は来れないそうだよ?済まないね?これ、ニーナと私からだよ」
「有り難うございます。ですがニーナ様どうしたのですか?」
「あぁ、気にしなくて大丈夫だよ?私は、これで失礼させて貰うけれどね?」
「まぁ~わざわざ、私の為に来て頂いたのですか?」
「ケンバック。すまんな?ニーナ嬢には、くれぐれも宜しく伝えてくれよ?また、城に来てくれ?」
「あぁ、ライト殿下また顔を出すよ。ではね?サリア嬢」

 そう言うと、ケンバックは会場から姿を消して行った。
 どうしたのだろうか?
 何か隠してし居るのか?
 ニーナ嬢の事は気には成るが………今はサリアが優先だ。
 だが………後で調べるか?

「ケンバック様……心配ですわね?何もなければ良いですが?」
「そうだね…後で屋敷に行ってみるよ?それより!サリア今日は君が主役だ!ほら、お嬢様?私とダンスでも如何ですか?宜しければ一曲お相手願えませんか?」Shall we?danceと誘いたいが……通じないのが寂しくもあるね?

 サリアの手を引いてダンスホールに向かい誘う。

「フフフ。ラインハルト殿下、喜んで」

 ニコリと笑い、俺の手を取る。

 曲が流れるダンスホールに二人で入る。
 すると回りで踊って居たもの達が自然と移動して俺たちはホールの中央に来ると曲が変わる。
 緩やかな綺麗な旋律の曲が流れる。
 それに併せてサリアと踊る。くるくると回って二人で踊る。
 手を取り、サリアの腰に手を当ててステップを踏む。

「サリア?」
「なんですの?」
「綺麗だ………」
「あ、(殿下!そのフェイントは………ほら、足を踏んでしまったわ……)」
「つっっ!どうした?サリア?ステップが乱れたよ?フフフ(痛かった……ヒール)」
「ご、ご免なさい。ラインハルト様?おみ足痛くなかったてすか?」
「いや?大丈夫だよ?元は私が悪いからね?」
「まぁ~。殿下意地悪ですわ。フフフ」
「サリア?」
「はい?」
「もう一曲どうだい?」
「ですが……」
「………そうだね?ではこれで切り上げようか?」
「はい!」

 そして曲が終わり、ホールから二人でその場を離れた。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

バッドエンドを選択しましたが一番幸せです。

無月公主
恋愛
乙女ゲームの世界に同時転生してしまうアラサー4人とJK1人。それぞれが自分の推しと結ばれる為奮闘し、本当の恋を模索する。そんな中、主人公エルヒリア・クラリアス、元ラーメン屋勤務のデブ、ブス、ド貧乏の三重苦を背負った干物女は全てのしがらみから解き放たれて、世界を、人生を、謳歌する事を決意し、必ずBADENDになると有名の攻略キャラとの道を選ぶ。はたして迫りくるドロドロとした色恋に囚われてしまうのか!?無事に人生を謳歌する事ができるのか!? 「私はただ、ラーメンを提供したいだけなのに~!!」

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

やり直し令嬢は箱の外へ~気弱な一歩が織りなす無限の可能性~

悠月
ファンタジー
 これは、狭い世界に囚われ、逃げ続けていた内気な貴族令嬢が、あるきっかけで時間が巻き戻り、幼い頃へ戻った。彼女は逃げるように、過去とは異なる道を選び、また周囲に押されながら、徐々に世界が広がり、少しずつ強くなり、前を向いて歩み始める物語である。 ※この作品は長編小説として構想しています。  前半では、主人公は内気で自信がなく、優柔不断な性格のため、つい言葉を口にするよりも、心の中で活発に思考を巡らせ、物事をあれこれ考えすぎてしまいます。その結果、狭い視野の中で悪い方向にばかり想像し、自分を責めてしまうことも多く、非常に扱いにくく、人から好かれ難いキャラクターだと感じられるかもしれません。  拙い文章ではございますが、彼女がどのように変わり、強くなっていくのか、その成長していく姿を詳細に描いていきたいと思っています。どうか、温かく見守っていただければ嬉しいです。 ※本作には一部残酷な描写が含まれています。また、恋愛要素は物語の後半から展開する予定です。 ※この物語の舞台となる世界や国はすべて架空のものであり、登場する団体や人物もすべてフィクションです。 ※リアルの都合で、不定期更新になります。 作品の続きにご興味をお持ちいただけましたら、『お気に入り』に追加していただけると嬉しいです。 ※同時掲載:小説家になろう、アルファポリス、カクヨム ※元タイトル:令嬢は幸せになりたい

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...