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第2章
第3話 誕生日パーティー
しおりを挟むサリアの誕生会を、一時的に中断させてしまったが……まだサリアの誕生会は終わっていない。
通された会場に一家で顔を出すと。
出席者者が固まり、そしてざわざわと周りが騒がしく成る。
これは失敗してるぞ?どうするんだよ!
父上達のせいだからな!俺は知らん。
「すまんな?バイゼル。サリアの誕生日を祝いたかったのだが……騒ぎに成った」
「い、いえ。陛下お気に為さらず……さ、さぁお席を御用意しましたので、此方へお座り下さい」
「そうか?なら、座るか?おい!」
「なんですの?陛下?」
「バイゼルが席を用意したそうだぞ?」
「まぁ、そうでしたの?でしたら座らせて貰うわね?」
よし!お義父上ナイスですよ。
彼方は彼方で適当にしてて貰おうかね?
「サリア?誕生日おめでとう。これは私からだ」
「まぁ、ラインハルト様。有り難う御座います。なんて、綺麗なのでしょう?」
この時期外れに、薔薇の花束と小さな箱を渡す。
「ラインハルト様?この中を見ても宜しいですか?」
「あぁ、構わないよ?開けてごらん」
渡した花束を、メイドに預けてサリアは小箱をあける。
「まぁ、綺麗………ありがとうございます。ラインハルト様」
「おお、これは綺麗な……おい!ライト殿下どこで見繕ったんだ?サリア嬢にお似合いだね?」
「フフフ!だろう?出所は教えん!サリアの前だぞ!」
「そうだぞ!バック!あぁ、遅れて済まない私からのプレゼントですよ?殿下には、敵いませんがね?」
「まぁ、グランバル様、お気遣い有り難う。これは?本ですか?」
「ええ、サリア嬢が好きそうな本が先日手に入りましたのでね?」
「フフフ。有り難う。グランバル様」
「全く……相変わらずセンスの良い事で?ライト陛下?それにグランバル」
お!驚いた、お前か!
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